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奏 2年前 〜病院にて〜
急いで家を出てきたため髪は少し崩れてしまった。
そんなことより隼人のことほうがよっぽど大事だ。
時刻は午後5時を回ったとこだ。
手術は朝あって終わったのは12時頃だ。
そのため隼人は手術から5時間くらいしか経っていない状態だ。
無理させたくないが隼人が会いたいと願うなら行くしかない。
僕は全速力で走り、東病院へと向かった。
それから10分くらいした頃ようやく病院に着いた。
隼人のいる病室へと向かう。
(205号室)
隼人のいる病室だ。
僕は深呼吸し、呼吸を整えてからドアを開けた。
ガラガラ…
「奏?もう来たの…?」
「うん」
そこにはベットで横たわっている隼人がいた。
「隼人!?大丈夫!?」
「うん。大丈夫」
「そっか…無理しないでね!」
「もちろんだよ」
それから僕ら2人でたくさんのことを話した。
隼人の居なかった3ヶ月間の学校の出来事や、
隼人が病院で過ごした出来事のことなど、色々なことを話した。
「隼人…僕さ…」
「うん…」
「ずっと隼人がいなくて寂しかったよ」
「そっか…」
「今までみたいに毎日一緒にゲームができるわけじゃなかったしさ、いつも一緒にいる友達が急にいなくなっちゃってすごく寂しかった。」
「ごめんね…これからはずっと一緒にいよう」
僕は隼人に自分の気持ちを伝えるかどうか迷った。
今言った方が僕の気持ち的には楽かもしれない。
しかし隼人は手術後だ。
無理してこんなことを考えて欲しくない。
やはり僕の気持ちを伝えるのはまた今度にしよう。
「隼人!来週からは学校来れる?」
「来れると思うよ」
「そっか!じゃあ僕待ってるね!」
「ありがとう。自分も楽しみにしとくよ」
「じゃあ僕帰るね」
「うん!今日はありがとう」
そんな言葉を交わし僕らは別れた。
いつか隼人に気持ちを伝えれる日が来ると願っていたい。
奏 〜学校にて〜
僕はふと隼人を好きになった頃のことを思い出していた。
隼人が手術を受けたこと、隼人に助けて貰ったこと、一緒にゲームをしたこと、色々なことがあった。
今は全部大切な思い出だ。
次の日曜どこで遊ぶか隼人に伝えなければ。
やはり公園がいいだろうか?他の友達がいるわけでもないし公園でいいかもしれない。
そう思い隼人を探しに向かった。