テラーノベル
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慶応3年(1867年)
11月19日
夜…
寺田屋にて
土方歳三「何だよ…?」
坂本龍馬「あっいや…何でもなか…」
龍馬は土方の腕を掴んでいた手を離した
坂本龍馬「………すまんがぜよ、わしは…勝手過ぎたきに、悪かったのう…」
土方歳三「お前はいつもそうだろ?」
坂本龍馬「そうじゃったがか?w」
龍馬は笑っていた…だが瞳には隠しきれない切なさがあった…
土方歳三「お前…笑うな、気持ち悪ぃ…」
坂本龍馬「…え?どいてじゃ!w」
土方歳三「だから、笑うなって!」
坂本龍馬「すまん…」
土方歳三「………お前は…お前が…勝手に…」
坂本龍馬「土方はん…?」
土方歳三「……もう…原田達にも会うな…」
坂本龍馬「……わしらは…会っちょらんぜよ」
土方歳三「嘘を付くな、原田が言い始めたんだ、クソ見てぇな嘘をな…お前…原田と永倉に会ってんだろ?」
坂本龍馬「嘘ってなんじゃ?わしは知らんぜよ!」
土方歳三「お前が襲われてるって言ったのは原田だ!永倉が…色街でお前に会ったって…言ったのはあいつらだぞ!何も知らねぇなんて…言えるのかよ?」
坂本龍馬「……わしは襲われちょらんし、あいつらが言うたんか?」
何かに気づいたように黙り込み、再び顔を上げた
坂本龍馬「……そうぜよ、わしは今日、あいつらとおったぜよ、あの後…何を話したか知らんが、わしは…あいつらに礼を言わねばならんきに」
龍馬は小さく息を吸い込み、吐く…
坂本龍馬「おまんに…会わせてくれたからのう…じゃが…まっことにこれで最後じゃ、わしはおまんらと敵になることはできないみたいじゃき、だったらもう…会わせんでくれ、そう…あいつらに伝えてくれんかえ?」
土方歳三「お前は…俺の都合の良い男じゃねぇのかよ…そんな顔で…最後だなんて言われたら、俺が悪ぃみてぇじゃねぇかよ…」
土方は龍馬へ迫り、襟ぐりを掴み睨みつけた
土方歳三「お前が勝手に離れるならそうすればいい、だがな…覚えとけ、お前が会わないと言うなら、俺も会わねぇ…だが、お前はずっと俺の都合の良い男だ、そう言ったのはお前だ」
坂本龍馬「…え?」
土方歳三「じゃあな…」
そう言って振り返りもせずに進んで行く
その背を見届けるしかなかった龍馬の手は震えていた
土方は屯所に帰るや否や原田の部屋へ向かった
土方歳三「おい、原田!どういう事だ?」
原田左之助「あ…いや」
土方歳三「嘘付いただろ?」
原田左之助「はい」
土方歳三「どうしてだ?嘘付く理由があるか?」
原田左之助「賭けをしてまして…」
土方歳三「賭け?」
原田左之助「はい、土方さんが龍馬の元へ行くか行かないかの賭けを…」
土方歳三「……は?」
言葉にもならず、探しても探しても出てこなかった…
土方歳三「何言ってんだ?」
原田左之助「それで…龍馬には会えましたか?」
土方歳三「!…やっぱりてめぇらは!」
原田左之助「会えたようで…」
土方歳三「あぁ…いたぞ、あいつは傷1つ付けられてねぇ」
少し口を閉ざし
土方歳三「あいつはもう…俺らには会う気ねぇってよ」
原田左之助「…え?どういう…俺ら?」
土方歳三「俺らと敵になることはできねぇと、だから会わせるなとよ」
土方は静かに深呼吸をした…
土方歳三「誠に最後だとよ」
原田左之助「何だよ…それ?おかしいだろ!未来はどうした?」
土方歳三「…は?」
原田左之助「あ…すいません…土方さん、俺はそんな約束したつもりもありませんので」
そう言って飛び出した
コメント
1件
おお、28話、読み終わりました…!もう、切なくて切なくて。龍馬が「誠に最後」って言ったときの土方さんの「は?」が、すべてを物語ってる気がしました。そしてまさかの原田たちの賭け…。あの飛び出していく原田の背中に、まだ何かあるんだろうなという予感がして、続きが気になって仕方ないです。龍馬の震える手、土方さんの振り返らない背中、どちらもそれぞれの誠を示しているようで胸が締め付けられました。素敵な物語をありがとうございます🌷
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ruruha
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ruruha
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