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「どうぞ」
「失礼します」
「失礼します」
「失礼致します」中も綺麗でとても和を感じる家だ。
「ここは茉莉子さんの家とちゃうんやろ妹さんは?」
「妹は二年前に亡くなりました。今は、妹の旦那がここに住んでいるんです、ただ仕事が忙しくてなかなか家に帰って来れないということで、こっちに来たときは使っていいと言われてて
どうぞ、座って下さい。」
フワフワしている長椅子に腰を下げた、茉莉子さんは台所の方に行ってしまった。少し経つと台所の方からなんとも甘くスパイスの香りが鼻の奥に広がっていく。
木製のトレーにのせてコーヒーカップと菓子を持ってきて、カップの中にお茶を淹れてくれた。
「どうぞ」カップを我々の前に置きそのカップの中からさきほどの甘い香りがする。
これは….なんだ?
はじめみる飲み物に儂も紫も手をつけずカップの中を見ていた。
「チャイ、お嫌いですか?」
「チャイ….?この飲み物の名前ですか?」
「そうですよ!」
「チャイってなに?」茉莉子さんに疑問を問いかける紫にお日様のように微笑みを浮かばせ
「チャイはインド式に甘く煮出したミルクティーです。シナモンを入れると穏やかで上品な香りがして、あと私は甘みをたすために黒糖や蜂蜜を使う時もあります。」
「へぇ〜」チャイの匂いを嗅いだり中を見たりして少しづつ口に含んでいた。
儂もいただくか….。
う〜ん!なんとも甘くて心があたたまる。
「始めて飲んだが美味しいな〜、チャイ」
「嬉しいです。そう言ってくださって」
「本当に美味しいです。こんな美味しい飲み物はじめて飲みました。」色も風味も濃くシナモンの香りがふんわりと漂う。