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「皆さん、おはようございます…。」
「あら、おはよう。気分はどう?」
「良いわけ…ではないですけど、少しは楽になりました。ご心配おかけしました。」
「全くです。ですが…貴女には悲しみよりも笑顔のほうが似合います。」
悲しみよりも笑顔…か。そうだ…落ち込んでいても仕方がないんだ。もう私にはどうにもできないのだから。
「学校…行けるか?」
「うん…大丈夫だよ。」
日常に…平和に戻ったんだ。これでいいんだ。
「さ、今日は終業式なんだから遅刻できないよ。」
「うん、準備してくるね。」
なんとか着替えを終わらせリムジンに乗り込んだ。この制服も着慣れてきたかな…?
「もう終業式か~…夏休みが来ても僕らにとっては、地獄の季節なのは変わらないよ。」
「そうなの…?」
「俺らにとって日光がダメなのは花月も知ってるだろ…?これから夏休みで大体1ヶ月くらいは暑い中…生活しなくちゃいけない。この時期の日光には、俺たちを消滅させるくらいの力があるからやばい…。」
「よく言いますよ。毎年冷房三昧、プール三昧、挙句には吸血三昧の方もいましたね。」
「皆さんも大変なんですね。」
「他人事みたいに言ってるけど、今年一番大変なのは花月だよ。」
「え…?」
「僕たちは体力保持のために吸血する。出どころは花月なんだから、花月が倒れたら僕たちも飢えちゃうんだよ。」
吸血…私、無事に生きていけるかな…?
「あら、そんなに気にするならアタシが作った…」
「血液錠剤だけは絶対食わねえから。」
「劉磨クン、人の話は最後まで聞きなさい…?」
「泰揮が怒った…。」
「少しは静かにしなさい。劉磨、貴方は煽る癖があります。それに泰揮、貴方は短気すぎます。」
どうやら今日も皆さん絶好調のようですね…