2話
モブ「早く歩け!」
🥞「ごめんなさ…い、」
怖かった。辛かった。苦しかった。俺は売り物にされて黒百合の世界の住人だと高い値段で売られて、でも俺はまた売り物に出され…ずっと繰り返しだった。
人によっては暴力を振るう人だっていた。
優しい人もいたけど最初だけで買い取られた瞬間殴られたりしたこともあった。
そんな時逃げ出すチャンスが現れた。
🥞「(今らな行けるっ…)」
ダッ …
モブ「おい!アイツが居ねぇ!探せ!隅から隅まで!」
モブ「分かりました!」
🥞「(ここならバレない、ここなら…大丈夫、俺なら…)」
モブ「み~つけた~♡」
🥞「ひゃぁッ…!!」
その後は大人数…6人くらいかに酷いことをされた。殴られたし、性行為?というものも受けた。
気持ち悪いし、痛いし、辞めて欲しくて、泣き叫ぶことしか出来なかった。
それでやっと気づけた。俺だけでは
人を助けることも出来ない。
と。
俺には夢があった。それは人を楽しませること。
俺は話す事が大好きで誰かとコミュニケーションを交わすことが得意だった。
でも…俺と話してくれる人はあまりいなかったな。
俺は魔法が使えてちょっとしたことならマジックとか花を咲かせるとかそういうことが出来る。
だからこの能力を活かして誰かを楽しませたい。そう思った。
けど…こんなものに負けた俺はもう誰も助けることなんて…できない。
そう思ってた時に助けてくれたのが…確かツカサという人だったか…。
運動神経が良くてかっこよくて俺を外まで連れ出してくれた。
その人と喋ったことなんてなかった。
なのに俺を助けてくれた。救いの恩人だった。その日から俺は世界中を旅することにした。
まずはお菓子の町。お菓子が沢山あってとっても凄かった。
魔法の町は魔法使いが沢山いて少し仲良くなった人もいた。
その次に来たのがここ。黒騎士町。なんか暗くて怖くて迷子になっちゃった時助けてくれたのが冬弥で寝泊まりする場所を与えてくれた。
☕「大丈夫か?迷子か?」
🥞「っ…誰ですか?」
☕「俺は黒騎士団の団長の青柳冬弥だ。よろしくな。貴方は?」
🥞「俺は…東雲彰人。」
☕「どこから来たんだ?」
🥞「…黒百合、…です。」
みんな黒百合って言うとびっくりして殺そうとするのに…冬弥は…
☕「そうか。黒騎士町にようこそ。彰人。」
初めて受け入れてくれた。それが嬉しくて嬉しくて…
その日から冬弥との生活が始まった。
自分でも自覚はしてるけど俺って少し周りと違う。
なんだか自分だけ楽しんでしまって周りの話を聞かず自分の話だけをしてしまう。そんな癖があった。
話すのは楽しい。コミュニケーションが好き。誰かと関わることが好き。
大して友達もいなかった。それなのにこんな趣味を持ってしまった。
でも冬弥と出会ったことで話す人が目の前にいて俺の話をずっと真剣に聞いてくれる。そんな冬弥が大好き。
☕「彰人?大丈夫か?」
🥞「ん?大丈夫!それでね!冬弥!」
やっぱり俺は話す事が大好き。
🥞「冬弥!遊ぼっ!」
☕「ごめんな。今から仕事なんだ。…白石となら遊んでいいぞ。白石の部屋分かるか?」
🥞「うん!分かる!お仕事頑張ってね!」
☕「あぁ。行ってくるな。」
🥞「行ってらっしゃい!」
🥞「確か…ここ?」
コンコン…
?「は~い!」
🥞「彰人でーす!失礼します!」
?「え?!」
ガチャ…
🥞「杏~…?」
?「あら、誰かしら。見たことない顔ね。」
🥞「え、誰…」
?「白石さんなら1つ隣の部屋よ。」
🥞「あ…ごめんなさい!間違えました!」
?「大丈夫よ。名前は…」
🥞「彰人!東雲彰人!あなたの名前は?」
?「私は…」
🍑「桃井愛莉よ。」
🥞「桃井さん!」
🍑「白石さんになにか用事があったの?」
🥞「ん~冬弥がお仕事行っちゃって暇だったから遊びに行こうと思って!」
🍑「ふふ、そうなのね。でも今白石さんは用事でいないはずよ。」
🥞「え…」
🍑「もし良ければ私と遊ぶ?」
🥞「!いいの?!」
🍑「もちろんよ!お話しましょ!」
🍑「彰人くんはどこから来たの?見たことない顔だと思って。」
🥞「俺は…黒百合、…」
🍑「あら!そうなの。私の友人にも黒百合の人が居るわ!あれ…苗字を東雲と言ってたわね…。私の友人の苗字も東雲だわ!」
🥞「え…!下の名前って…」
🍑「絵名よ!もしかして知り合い?」
🥞「俺の…姉ちゃんだ、」
🍑「えぇ!偶然ね!絵名会いに行きましょ!」
🥞「いいの?!行く!」
コンコン!
🍑「絵名!私よ!入るわね!」
🎨「は~い。どーぞ。」
ガチャ…
🍑「久しぶり。絵名に見せたい人がいるの!来て!」
🥞「…絵名…覚えてる?」
🎨「彰人?!久しぶり…!大丈夫だった?元気だった?」
🥞「絵名…覚えててくれてよかった。絵名の方も大丈夫だった?」
🎨「大丈夫よ。ほんと…成長したわね。身長も抜かしちゃって…」
🥞「絵名あの時逃げれた?」
🎨「もちろん。彰人のお陰。」
🥞「俺は逃げれなくて…ずっとあそこにいたんだ。でもツカサって人が助けてくれてね…」
🎨「ツカサ…?黄色い髪の毛の?」
🥞「そう!知ってるの?」
🎨「司さんならこの城に居るわよ。私が彰人を助けてって頼んだんだから。」
🥞「そうだったの?!今度挨拶しないと!」
🍑「(良かったわ、また2人で出会えて。)」
END
3話に続きます!なんやかんや言って連載?になりそう!
次は彰人と絵名ちゃんの過去です!
まぁ多分話の流れ的に分かると思いますが描きます!(?)
♡と💬して待っててね!
おつたに!
コメント
4件
はん 、 好き過ぎます 😭😭 黒百合と黒騎士とか最高のカプすぎませんか ⁉️⁉️ ステキな物語をありがとうございます 🙏🙏 続きをお待しています 、 !
ツカサ…!ぐわぁ…!そこボクに変わってくれぇ…!ボクが彰人くんを助ける!そうすれば…そうすれば、!彰人くんに探してもらえるのではないか…?それで会った時に紹介したい人が…って赤面で言われてそのまま冬彰の結婚式にお呼ばれしちゃったり〜…?!(あるわけないだろ)