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夢を見た。
山田の隣で、彼が眠っていた。
何故か服を着ていなくて、それで自分も服を着ていない事を気づいた。
山田「たくぱん」
彼の体を揺らす。
それでも彼は起きない。
山田「·····」
彼にキスをした。
別にそれで起きると思ったからじゃない。
夢じゃないと、こんな事出来ないと知っていたから。
たくぱん「ん····あさか····」
それでも、彼は起きた。
偶々そのタイミングで起きただけだけれど、それでも都合良く解釈してしまう。
彼はゆっくりと起き上がる。
山田「おはよう、たくぱん」
彼は答えない。
山田の少し下の方を見て、手を伸ばす。
何かと思って下を見ると、はるてぃーがいた。
彼に髪を撫でられている。
たくぱん「可愛い····」
楽しそうな顔。
山田には見せたことないような表情を浮かべている。
はるてぃー「んぅ····」
はるてぃー「たくぱん····?」
たくぱん「ごめん、起こしちゃった?」
はるてぃー「大丈夫····。おはよう····」
まだ寝起きだからか、呂律の回っていないはるてぃーを愛おしそうに見ている。
山田のことなんて見えていないかのように。
山田(そういう事か···· )
山田の恋は、夢ですら叶わないのか。
たくぱん「おはよう。朝ごはん食べる?」
はるてぃー「うん····」
ベッドから降り、服を着始める。
それを、ただただ眺めている。
はるてぃー「ねむた····」
たくぱん「まだ寝とく?」
はるてぃー「ううん。今日色々やることあるし」
たくぱん「そっか」
はるてぃーと入れ替われたらいいのに。
2人の幸せそうな姿を見て、そう思った。
着替え終わると、ドアを開けて部屋から出ていった。
山田は、ベッドの上から一歩も動けなかった。