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みおん
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#恋愛
ばたっちゅ
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扇レンナ
150
~前回のあらすじ~
いじめのターゲットとなってしまった恵利。
しかし、いじめられていたところを憂に救ってもらった。
二人に友情が芽生える中、それを見ていた優は、憂までいじめることに。
二人の学校生活はどうなってしまうのか?
星栄学園の校門で恵利は深いため息をついた。
もともと気が弱いので、休もうとしていたが、勇気を振り絞って来たようだ。
震える足、汗が滲む手のひら。
大丈夫だと自分に言い聞かせて、ついに足を動かした。
そんな彼女の肩にポンと手が置かれた。
自分をいじめる人たちかと思ったが、優しい笑顔を見せたのは憂だった。
「恵利ちゃん、おはよ。」
恵利にとっては、ものすごく嬉しい言葉をかけられて、涙ぐんでしまいそうだった。
「憂ちゃ~ん、ありがとう~。でも、私といたらいじめられちゃうよ。」
今にも泣きそうな声で感謝を伝えた。
いじめられっ子と話しているだけでもきっと駄目だ。
憂はきょとんとした顔をつくって、笑った。
「あはは、いいよいいよ。だって昨日の時点で私もいじめられるのほぼ決定だし。」
「そっか、どうしよ、、、」
自分のせいで大切な友達がいじめられてしまうかもしれない。
恵利の表情は一気に不安に染まった。
「だーかーら、良いってば。いじめられても、恵利ちゃんと一緒なら。」
なんて言うものだから、恵利は今までにない幸せを感じている。
「憂ちゃんっ、ターゲットになってるよ!何かしたの?」
憂がターゲットになる前に仲が良かった女子だった。
早口だから、きっと、話していることを気づかれたくないのだろう。
「してないよ。」
恵利を助けたから、と言うかと思っていた恵利は、拍子抜けしてしまった。
憂にとっては当然のことで、ごく自然に自分を助けたのだと思うと、恵利は何だかむずがゆい気分になってしまった。
「恵利ちゃん、学校は戦場だよ。2対その他。負けはほぼ確定だよねー。」
あっけらかんと言う憂はどこか楽しそうだった。
恵利は、「そうだよね、、、 」と絶望している。
「でもさ、」
憂が続ける。
「アニメとか、漫画とかで、勝つのはどっちだろうね。」
なんて強気な発言だろう。
それでも、憂といると、大丈夫な気がする。
恵利は、かすかな希望を胸に一歩を踏み出した。
side恵利
「二人で一緒に登校とかウケるんだけどー。」
という先輩の女子生徒。
「あ、一緒に登校する友達いない?えと、頑張ってください?」
「なんかお前ら臭くねー?」
という同級生。
「それ、あなたの口臭ですよ。 」
「ぶーす、こっちくんな!」
という後輩男子生徒。
「照れ隠しかー、ごめんね、あなたのこと全然好きじゃないの。」
つ、強すぎる。
憂ちゃん、口論強すぎるよ、、、
さっきから飛んで来る悪口を倍にして返してる。
言ってきた人たちなんかへこんでるし!
後輩男子は憂ちゃんに気があったようで、泣いている。
まぁ、自業自得なんだけど。
「何?言いたいことあんなら面と向かって言いなよ。」
もはや、どちらがいじめっ子、、、?
いやいや、こっちが正しいんだし?
私たち悪くないし?
そうだ、私たちは悪くない、悪くな、、、
ばしゃ
私の髪の毛と制服と肌から水滴が垂れてくる。
憂ちゃんを見ると、憂ちゃんもだった。
「だっさぁ。」
笑い声が聞こえてくる。
先輩だった。
恥ずかしい、ものすごく恥ずかしい。
でも、そんなのに憂ちゃんは負けなかった。
憂ちゃんが一瞬先輩を睨み付けると、先輩は怯えたように逃げって行った。
そして、軽く水滴を落としたあと、私の手を引いてトイレへと向かった。
かけられたのはジュースなので、べたべたする。
どうしよう。制服もどろどろだし、髪の毛はびしょびしょ。
「今日はさ、もう早退しちゃおっか。」
「え、、、?」
昔から優等生な私は休んだことも早退したこともない。
だから、休むのも、早退するのも少し抵抗がある。
それに、こんなこと、 きっとまだ序の口だ。
こんなことで帰っていたら、もう学校に行けない。
「だって、着替えないじゃん。明日は持ってくるけどさ。」
対策をして、いじめられたって大丈夫にするらしい。
どうする?と聞いてくるけれど、すぐに答えられない。
どうしよう。どうしよう。
思わず、憂ちゃんは?と聞きそうになった。
「もし、早退するなら、どうするの?」
家に帰ったって、親に行ってこいと怒られるだけだ。
「そうだな。私もやったことないけど、JKっぽいことしてみたくない?せっかくの時間がもったいないし。」
JKっぽいこと、とっても楽しそう。
友達はいたことがないけれど、一緒にお出かけしたり、食べ歩きしたり、そういうことは私が夢見ていたことだ。
でも、そういうのって優等生はしないんじゃないかな。
憂ちゃんに聞いてみようか。
いや、いつまでも優等生でいる必要はないはず。
もともと、少し窮屈だったし。
「早退、、、しちゃおう。」
私がそう言うと、憂ちゃんはにんまりと笑った。
先生には憂ちゃんが言ってくれた。
結局頼りっきりになっちゃったけれど、良いかもしれない。
「恵利ちゃん、行こ。」
憂ちゃんは大きく伸びをして、空を見上げた。
まだまだ、明るい空。
まじまじと見たことはなかったかもしれない。
親に勉強を強いられて、上なんて向けず、いつも下ばかりを見ていたから。
憂ちゃんはどうなのかな。
昔、どんな感じだったのかな。
憂ちゃんが歩き出したようなので、うん!と返事をして、憂ちゃんのほうに視線を戻した。
ぱちん
何かの音がした。
「え、、、?」
私の足は動かない。
今見えてしまったものが信じられない。
「どうしたの?」
そう聞いてくる憂ちゃんに、なんとか何でもないと答えて、歩き出した。
何、今の。怖い。
今見たものは何?
息が荒い、心臓が痛いほどに音をならしている。
女の子が、体をロープで縛られ、こちらが目を背けたくなるように刃物で傷つけられていた。
しかも、その子は、私の見間違いでなければ、勘違いでなければ、
その子は、憂ちゃんだった。
コメント
1件
うわ、最後のシーンやばすぎる……! 前半は憂ちゃんの強気な感じに笑わせてもらったけど、あのラストで一気に空気変わったわ。恵利の視点で「あれ、憂ちゃんなの?」ってなる恐怖がひしひし伝わってきた。続きが気になりすぎる🔥