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#おりじなるすとーりー
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~前回までのあらすじ~
学校を早退して、遊びに出掛けた憂と恵利。
しかし、恵利は悲惨な状態の憂の姿が突如見えてしまった。
憂には何があったのか、恵利には何が起こっているのか!?
※着替えに関して前回に修正があります。
ジュース→水
着替えがないから早退→乾いたけれど結局早退
変更点です。ご了承ください。
*♡*
なに、わかんない、なに今の。
あれ、憂ちゃんだよね。
中学生くらいだった気がするけど、顔立ちとか、髪色とかは間違いなく憂ちゃんだった。
私がぼーっと立ち止まっていると、不思議に思った憂ちゃんが、
「ねぇ、本当にどうしたの?話、聞くよ。カフェ入ろ。」
と聞いてくれた。
とてもじゃないけど、今はまともに家に帰れそうにない。
私の手を引いて歩き出した。
私はいつも手を引いてもらってばかりだ。
からんと軽い音を鳴らして、カフェに入るとコーヒーの香ばしい香りが鼻をつついた。
ここは、最近人気の「星丘カフェ」。
スマホでも見ていた通りの内装にテンションが上がったけれど、私の頭はさっきのことでいっぱいだった。
私がよほど怯えているからだろう、憂いちゃんが「なんか頼んでからにしよ。」と言ってくれたので、私はアイスコーヒーと苺のパンケーキ、憂ちゃんはカフェモカと葡萄のパンケーキを注文した。
「んで、どうしたの?」
すぐに飲み物だけが来て、カフェモカをちびちびと飲んでいる憂ちゃんが聞いた。
「あ、えっと、、、」
言葉をうまくまとめられなくても、憂ちゃんは嫌な顔一つしなかった。
そもそも、私はよくわかっていないのだ。
ただ一つ考えがあるとすれば、呪いの子のことだ。
私は好奇心旺盛だから、色々な種類の呪いの子について調べたことがある。
その中に、願えば人の過去を見ることができる、という能力を持っている呪いの子もいた。
確か名前は、、、”時間旅行者”。
なんで、私が?そんなこと今までなかったのに。
でも、確かに私は憂ちゃんの過去を知りたかった。
「憂ちゃんはさ、呪いの子って知ってる? 」
憂ちゃんが反応した。
ぴくりと肩を震わせて、表情が変わった。
「、、、知ってるよ。 」
「あの、私、、呪いの子かもしれない。」
私がそう告げると、憂ちゃんは驚いた顔をした。
「おかしかったのはそのせい?さっき気づいたの?」
「うん。憂ちゃんの過去が見えた気がしたの。」
見間違いかもしれないけど、と付け加えても、 憂ちゃんの深刻な表情は変わらなかった。
「ねぇ、私さ、結構やばい状況だったでしょ。」
乾いた声で私に聞いた。
私が頷くと、 「誰かに言わないでね。」と言われた。
「ねぇ、憂ちゃん、何が」
「あんまり言いたくないの、それより恵利ちゃんの話しなきゃ。」
何があったの?と聞こうとした私の声は、憂ちゃんに遮られてしまった。
多分話したくないんだろう。
私も少しは気持ちがわかるから、もうこれ以上聞かないことにした。
「あのね、私が思うに、時間旅行者なんだと思う。」
憂ちゃんも知っていたんだ。
「やっぱり。前に調べたことがあって書いてあったの。」
そう、と沈んだ声で言う憂ちゃん。
私、どうしたらいいのかな。
お母さんとお父さんに言った方がいい?
先生にも相談した方がいいのかな。
そもそも、私はなんなんだろう。
少しパニックになってしまった。
幼い頃から、こうなると何も話せなくなる。
もう、最悪すぎて、泣いてしまいそう。
でも、こんなことで泣いたら憂ちゃんに迷惑をかけてしまう。
どうしよう、どうしよう。
ぽん
頭に憂ちゃんの手が触れた。
そのままゆっくりと撫でられる。
恐る恐る顔をあげると、本当に柔らかい表情をしていた。
「大丈夫。泣いていいよ。」
その言葉でもう駄目だった。
慰めてくれて、嬉しかった。
ずっと、ずっと我慢していたから、こうやって泣けることが嬉しかった。
憂ちゃんはこういうと言い過ぎだけれど、わりと薄情な人かもしれない。
パンケーキを美味しそうに頬張る憂ちゃんは女の私から見ても凄く可愛かった。
目の前に憂ちゃんがいると、友達ができたって実感するなぁ。
幸せかもと思っていると、ふいに視線が。
私を見てる?いや、私たちを見てる?
視線の主を確認すると、私はぎょっとしてしまった。
優さんだっ!
何か言われるかな。
お願い、何もしてこないで、、、!
憂ちゃんも気づいたみたい。
ひぃっ、こっちに歩いてくるっ。
「おい、こんなとこで何してる。」
声かけてきた!
やばいやばいやばい。
「パンケーキ食べてまーす。」
憂ちゃんか緊張感の欠片もないように答えた。
その答えを聞いて、さらにイラつかせてしまったみたい。
「ちょっと来い。」
拒否権などない問に頷くしかなかった。
連れてこられたのは路地裏。
そこには亜音さんも。
私たちどうなっちゃうの!?
コメント
1件
「時間旅行者」ってまさかそんな形で発現するとは……! 憂ちゃんの「泣いていいよ」の一声から一気に心が温かくなったのに、ラストの優さん登場で空気が一変するギャップが効いてる。呪いの子の設定も、恵利の内省も、キャラの振り幅がちゃんと活きてて読み応えある回でした。次の展開が気になる……!