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プロローグ
この世界には”奇病”と言うものが存在する。
治療法があるものもあるが、医者に聞いたって言葉だけで化学的に治してくれた経験なんて一度もない。
でも俺は治療法がない。不治の病ってやつ。残酷だよな、わら。これからどうして行けばいいのやら。まぁ、死ぬわけじゃないんだけどね?
俺の病気は消恋病。
恋をすればするほど記憶がなくなるらしい。それも、好きな人だけの記憶がね、
考えただけで辛い。思い出も名前も全部月日が経つと一つ一つ消えてしまう。自分の記憶が薄れていっている。そう実感するのが怖い。
そんな寂しい人生がこれから始まるんだ。