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6 - 天国 (zm×rbr)

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2024年08月09日

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ㅤㅤㅤ ㅤ    ㅤ zm×rbr

ㅤ        ㅤ  病み

ㅤ         死ネタ

ㅤ          zm『』

ㅤ          rbr「」

ㅤㅤㅤㅤ〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰

ㅤrbr視点

ㅤ「〜ってことがあって辛いんや、」

ㅤ『それは辛いな…』

ㅤ幼馴染のゾムと暗〜い話をしている

ㅤ小さい頃から一緒にいたゾムと俺は

ㅤお互いよく病むことがあった

ㅤ週一くらいで発散みたいな感じで

ㅤ色々話している、

ㅤストレス、病み悪化防止のため

ㅤゾムとの共通点はそこだけじゃない

ㅤ天国はあると信じている点

ㅤ誰に言っても話は盛り上がらなかった

ㅤ俺のトーク力に問題がある…かもな、苦笑

ㅤzm視点

ㅤある日ロボロが急に

ㅤ死にたい発言をするようになった

ㅤこいつはしんどくてもそんな発言だけは

ㅤしなかった、だから心配だった。

ㅤ「俺もう無理や…」

ㅤ「生きていくの無理、人生辞めたい…」

ㅤ『そんなこと…言わんでや…』

ㅤどう止めたらいいのかわからんかった

ㅤロボロには死んで欲しくない、

ㅤでも生きろだなんて言えない

ㅤ「あ、せや」

ㅤ「俺のこと殺してや、」

ㅤrbr視点

ㅤなんでそう言ったかって?

ㅤもし殺されるならゾムがよかったから

ㅤ単純やろ笑

ㅤ俺はゾムに依存している面がある

ㅤ話が合うし肯定することを忘れないゾム

ㅤ寂しい時には話してくれて…

ㅤ良くない言い方をすれば都合がいい…かな

ㅤ恋愛的に…って考えた時期もあったけど

ㅤ多分、友達としての好き、多分

ㅤ俺の発言に戸惑ってるゾムもかわええなあ

ㅤzm視点

ㅤいや、殺せってどゆこと

ㅤ俺が?ロボロを?殺さなきゃあかんのか?

ㅤ嫌に決まっとるやろ


ㅤと思ったのも束の間、

ㅤロボロの最期、俺が見れるなら…と

ㅤいや〜な気持ちが溢れそうになる

ㅤ殺したくないな…

ㅤ「なあ、ゾム」

ㅤ「一緒に天国に行こうや…?」

ㅤロボロが悪いんやで、

ㅤrbr視点

ㅤゾムは辛そうな顔をしていた

ㅤまあ、そうよな、

ㅤそれが普通の反応よ、

ㅤゾムはどう殺めようか考えているようだった

ㅤ正直俺はなんでもいい。

ㅤゾムのことを最期に見れるなら

ㅤ『外、行こや』

ㅤ「うん」

ㅤzm視点

ㅤロボロは不思議そうな顔をしている

ㅤ「どこ行くんや?」

ㅤ『内緒』

ㅤ『ちゃんと望み通りにしてやっから、』

ㅤふーん?って顔をしとるロボロ、かわええ

ㅤ友達…だからここまで関係が続いたんだろう

ㅤ裏切らんくてよかったな。

ㅤ「海…?」

ㅤ『そ、行こか』


ㅤそう言ってロボロの手を取る

ㅤ少し冷たい、怖いんやろか。怖いか、

ㅤまず一歩、

ㅤ「つ、つめた、!」

ㅤ『春になる頃やからええと思ったけど』

ㅤ『まだ冷たかったか〜…笑』

ㅤ俺も思ったより寒くて驚いている

ㅤでも俺が弱くなったらあかんやろ、

ㅤ『大丈夫やで』

ㅤそう言うとロボロは微笑んでくれた

ㅤ手の震えも多少、無くなっていた


ㅤ気付いたらもう腰あたりまで海面はきていた

ㅤロボロも胸あたりまできている

ㅤ心臓直やろほぼ…寒そう、

ㅤ足元は既に冷たさを感じ無くなっていた

ㅤ慣れ…って怖いな笑

ㅤrbr視点

ㅤそう言えば

ㅤなんでゾムも一緒に海におるんやろ?

ㅤ殺されるなら俺だけでよかったんに

ㅤ「ゾム」

ㅤ「なんでゾムも一緒なん?」

ㅤ「俺と…でええん…?」

ㅤうん、って言って欲しかった

ㅤそれ以外の応えは辛くなるから。

ㅤ『ロボロと一緒がええ』

ㅤそれ以上の応えで、俺は思わず涙がでる

ㅤ海に零れ落ち、ゾムにはばれていない

ㅤあー、やばい、

ㅤここにきて俺の身長の問題が、

ㅤもう海面は顎らへんまできてる

ㅤはあ、はあ、

ㅤこわい、よ、

ㅤ『こわいか』

ㅤ「こ、わい、」

ㅤ『一緒に逝こうな』

ㅤ『次は天国で』

ㅤzm視点

ㅤそう言って俺はロボロを深い方へ押した

ㅤ俺もそれに続き

ㅤロボロを包み込むように沈み込む

ㅤ服着たままで正解だったな…

ㅤ多少なり重りになっている

ㅤ酸素を求め口を開けてしまう

ㅤ同時に海水が入ってきて、苦しい

ㅤ意識が、だいぶ薄れて、きた、

ㅤ目を開けると目の前にロボロ。

ㅤもう力が入っていない

ㅤああ、本当によかったんやろか

ㅤなあ、やっぱ俺じゃ天国行けれんかもな

ㅤ静かに目を閉じロボロを抱きしめた

ㅤ                  終

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