🧡「また帰って来た時会おうな」
💚「忙しいのに、ごめんね」
🧡「かまへん。阿部ちゃんのためや」
じゃあまた、と康二はまたタイに戻ったけど、本当にこまめに連絡をくれた。
俺がめめの事を抱えきれなくて返事ができないほどいっぱいいっぱいになっている時は、必ず電話が来た。
めめの話題には触れずに、俺の体調を気遣ってくれたり、次帰ったらここに行こうとか、こんなん食べようとか、現地の写真とか、話題は尽きなかった。
💜「阿部ちゃん最近顔色いいね」
💚「うん、康二のおかげかも。たくさん話してる」
💜「へぇ、そりゃ良かった」
グループとして振る舞っていても、ふとした時に掛け合いがうまくいかないとか、ラウールや翔太とは前と変わらず話しているとか、そういうのを体験したり目にする度にめめは俺のいない世界を生きているんだと思わされる。
メッセージアプリは万が一の流出が怖いからと、恋人同士と特定されるようなやりとりはしていなかった。出かけた先でも2人で恋人とわかるような写真はもちろん撮らない。
だから、めめは多分俺と付き合っていたと気付く事はない。
だけど、俺とふっかの会話を、それから帰国したその足で遅れてスタジオ入りした康二を、めめは何か言いたげな表情で見ていた。
コメント
4件
確かに流出は嫌だよね
気にはなってるのか?めめは