康二「阿部ちゃん ありがと 手離しても大丈夫やで」
亮平「離さないけど?」
康二「見られるで? 」
亮平「恋人と一緒なんだ 手を繋ぐなんて当たり前だと思うんだけど?」
康二「阿部ちゃんてば」
亮平は知らない
康二も人気だけどあの生徒会長の阿部亮平が人気者じゃないわけない
中には生徒会長の熱狂的なファンもいて
時々 康二を困らせる
康二「りょ へい? 」
以前は康二のファンと亮平のファンが結託されてすれちがい 別れるの?くらいのことがあった
周りのメンバーのおかげで平和になったが
あれから
亮平は康二のことになると神経が張り詰めてしまう
亮平「おれのだから 絶対 離さない」
康二「ん 亮平のやな」
亮平「あーもう 」
学校を出るまで恋人繋ぎのまま
康二「りょ へい あんな」
亮平「どうしたの?」
康二「家におれ1人なんよ 良かったら その」
珍しくゴニョゴニョと声が小さくなる
亮平「お邪魔していいの?ほんと?うれしい」
康二「ずる その顔」
康二の家に着く
康二「部屋わかるやろ?飲み物持ってくるから先に入っといて」
亮平「ん わかった」
いつもは康二のママが沢山のおやつで出迎えてくれる
康二の部屋に入ると落ち着いた色合いの中
片隅だけ緑色で彩られたスペースが
亮平「?」
2人で出かけた時の映画のチケットや
写真
色んな物が緑のケースやシックなのにどこか可愛らしい小物入れできちんと収納されている
亮平「おれの色だ」
ふふっと亮平に自然と笑顔が溢れる
1枚の写真に目がいく
体育祭の時に走っている亮平の姿
裏に康二の文字
康二「亮平が1番かっこいい」
康二「あ!」
飲み物を持ってきた康二は亮平に見られてちょっと焦ってる
亮平「ごめんね 見えちゃったから」
飲み物を置いた康二を亮平は抱きしめる
康二「あの りょ へい」
亮平「康二 可愛いなぁ」
このまま亮平は康二をベッドに押し倒した
康二「待って せめて シャワー」
亮平「そのままでもいいのに」
康二「おれが気にするんや 一緒に浴びよ?」
亮平「わかったよ」
亮平は可愛い康二をどうして愛そうかと
ニヤニヤが止まらない







