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『言葉で紡ぐ恋のライム』
〜マイクで紡ぐ恋の予感?〜
番外編19『体育祭で大暴れ!!』前編
今日は私の通う大学の体育祭。
クラス毎に色に分かれ、私は2年A組紫組の団長を務めることに。
一方百合菜は……。2年B組青組の団長だ。
『打倒紫組…っ。お姉ちゃんには絶対負けない!』
『百合菜…またお姉ちゃんと喧嘩したの?』
『喧嘩?お姉ちゃんが大人気ないだけだよ。』
そう、私と百合菜は昨日喧嘩した。
その理由とは――
『百合菜ー!冷蔵庫に入れといたケーキ食べたでしょ!』
『食べてないよ!』
『嘘!あなたしか居なんだから!』
『ほんとだもん!チョコケーキなんて…』
『…私チョコケーキなんて言ってないけど。』
『…=͟͟͞͞ ((((( ºωº )逃』
『こらー!』
『お嬢様方!明日は体育祭なんですから早く寝てください!』
『体育祭…そうね、明日私と百合菜は敵チームなの。』
『体育祭で青組が優勝したらお姉ちゃんは私にケーキを買ってきて。』
『望むところよ…紫組が買ったら貴方に土下座させてやるわ。』
『また始まっちゃった…』
『乱数、面白いものが見れるかもしれませんよ。』
『ふふ、確かにそうかも。明日は頑張って応援しなきゃね。』
観客席――
『皆さん来てくれるのは嬉しいのですが、お仕事とか大丈夫ですか?』
『有給を取りました。ね、観音坂さん。』
『は、はいっ。百合菜さんの頑張ってる所、見たいので…。』
『ふふ、みんなお嬢様達のことが大好きなんですね。』
『赤組、青組、黄色組、紫組の4カラーに分かれてるんですね…。』
『はい。1年生〜3年生の4クラスをそれぞれ振り分けてあるんです。本来なら3年生が団長を引き受けるのですが、お嬢様方が投票で選ばれたようです。』
『まぁ、当然だな。百合菜は元気だからみんなのこと鼓舞してくれそうだし。麻里衣はしっかり者でちゃんとしてるからピッタリなんじゃね?』
『千鶴、ちゃんと動画に納めておいてくれ。』
『言われなくとも。うちの3つ子が学校で来れないから動画撮っとけって頼まれてんだよ。』
『残念がってたからな…。』
『これより、体育祭を開催致します。
まずは、選手宣誓。』
『宣誓!我々生徒一同はスポーツマンシップにのっとり正々堂々戦うことをここに誓います!』
パチパチパチ…
『各団長、意気込みをお願いします。』
『あ、百合菜達が喋るみたいだ。』
『紫組には絶対に負けません。』
(対抗心えぐ。)
『百合菜先輩麻里衣先輩への対抗心すごいね。』
『喧嘩するほど仲がいいっていうから仲直りしてくれるといいけどね。』
『私も同じです。青組には絶対に負けません。』
広い体育館に歓声が広がる。
『これじゃあ姉妹喧嘩だな。』
『まぁ、いつもの事ですよ。体育祭の前に喧嘩するのは初めてですけど。』
第1種目 玉入れ
『青組対紫組 女子の部からです。』
『おい、見ろよ、麻里衣先輩のあの胸…。』
『ジャンプしてるから揺れてるぜ。すげー。』
『……(╬ ˙-˙ )』
『左馬刻、気持ちはわかるが落ち着け。相手は学生だ。』
『あいつらゼッテェ殺す…。』
『みんな、ひとつずつ投げるよりまとめて投げた方が早いわ。ゴールの周りに何人か配置して落ちたらすぐ入れるようにして。』
『はい!』
『お姉ちゃんは効率重視だよね〜。バカ真面目っていうか〜。みんな、楽しんだもん勝ちだからね(*´艸`)』
『はーい!』
『いつになくバチバチしてるね〜。』
『なぁ、どっちが勝つか賭けねぇ?』
『流石ギャンカスですね。』
『褒めてねぇだろ!』
『青組230個
紫組231個。紫組の勝利です。』
『1個差〜!くやしいー!』
『百合菜。昨日のことを謝れば手加減してあげるわよ?』
『お姉ちゃんこそお姉ちゃんなんだから大人になりなよ。私は謝らないからね。』
『せっかくチャンスをあげたのに…いいのね。なら……本気で行くわ。 』
(も、燃えてる…っ。)
(2人とも本気だなぁ…。)
体育祭と言うよりは、もはや青組と紫組の戦いになっている。
こうして、数々の競技をこなし……。
『次は各団長による障害物競走です。』
私と百合菜は定位置に立つ。
『やっと張り合いのある戦いになるわね。』
『うん。お姉ちゃんのその綺麗な顔が土にまみれると思うと…凄く楽しみだよ。』
『笑ってるのに怖いなあの二人…。』
『にゃははは〜!麻里衣っち大人気ねー!』
『障害物競走ですか…懐かしいね、獄。』
『もう何十年も前だろうが。』
『第1関門は平均台です。落ちたら最初からやり直しです。 』
((バランス感覚なら得意……。))
『よし、走りで差をつければ百合菜には負けないわね。』
『第2関門は飴探し。粉の中にある雨を探してくださいね。』
(正直抵抗あるけど…負けたくない!)
ぼふっ!
『あった!』
『私も!』
『粉に塗れても美しいです…麻里衣様…。』
『見て、あの凛々しいお姿!惚れ惚れしてしまいます。』
『百合菜先輩も見て見て、粉まみれなのに元気いっぱいに走ってるよ!負けず劣らずすごいね!』
『2人とも頑張ってくださーい!』
2人は水で粉を落として再び走る。
『第3関門は借り物競争。お題に書かれたものを用意してください。』
『『お題は……。』』
『『コスプレ衣装!?※尚、試着して走ってください。』』
『おっと!さすが双子!同じお題を引きました!』
『衣装…演劇部の部室…っ!』
私は体育館から抜け出して部室へ向かう。
『あ!お姉ちゃんずるいー!』
私も後を追いかける。
数分後――
『おっと!最初の選手が戻ってきました!戻ってきたのは……演劇部部長麻里衣さん!メイド服を着て登場です!』
『めちゃかわなんだけどー!』
『あの衣装って…アニメの『お嬢様はメイド様』だ!!再現度たけぇ!』
『一兄がすごく興奮してる…。』
『恥ずかしい…。』
『続いて登場したのはお姉様とはまた違った和装メイド服で登場です!』
『あれもお嬢様はメイド様のコスプレだな!
再現度すげぇ……。』
『あれは誰の役の服なんだ?』
『麻里衣さんが来てるのは桃子役で。百合菜さんが着てるのは櫻子役だ。正反対な性格の2人なのにここまで再現度が高いとは……流石双子……。』
(早口でわかんねぇ。)
『そして、最後、第4関門!足ツボです!
プロでも痛いと叫ぶ激痛足ツボです。ここを裸足で踏んでゴールまで行ってもらいます。』
『『絶対やだ…けど…』』
((負けられない!))
『いたー!』
『…無心、無心になるのよ…。』
『おぉ、流石麻里衣…。』
『平常心っすね!』
『いや、でも結構辛そうだな…。』
『百合菜はどうだ?』
『っ、っ…』
『痛みで顔が崩壊してる。』
『足つぼ苦手そうだもんな…。』
『双子揃って苦手なんだ…笑』
『もう耐えられない…』
(でも、お姉ちゃんには負けたくない……。)
私はその場にしゃがみ込む。
『……っ。』
私はゴール直前で振り返り、百合菜の元へ行く。
『…立って。百合菜。』
『え?』
『捕まってて。』
百合菜をお姫様抱っこしてゴールまで走る。
『おっと!麻里衣さんが百合菜さんを抱えてゴールに向かっています!前代未聞です!』
『やっぱり、どこまでいっても、たとえ喧嘩してても、妹は妹なんだな。』
『2人とも同率ゴールです!』
私は百合菜を下ろす。
『お姉ちゃん…どうして…』
『…これでとりあえず前半戦は終わりね。お昼を食べたか後は後半戦…。負けないわよ。百合菜。』
『……!もちろん、私だって!』
次回、後編へ続く!
コメント
1件
ぷちさん、読ませていただきました〜!体育祭、めっちゃ熱いですね🔥 玉入れの1個差とか、障害物競走のコスプレ対決とか、見どころ盛りだくさんで楽しかったです!そして何より、あの足つぼで悶絶する百合菜ちゃんをお姫様抱っこしてゴールした麻里衣さんのシーン…喧嘩しててもやっぱり妹想いなんだなってじーんと来ました。姉妹の絆、素敵すぎます🥺後編、絶対読みます!