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「チナツ…?」
「セツナ…!久しぶり!」この子は西条セツナ。私の所属している魔女コレクションの仲間だ。
「ねえ、チナツ。…本当に、魔女としてコレクションの一部のままでいいの?」
「なにそれ。ニャ5はちゃんと私たちを大切にしてくれるし…それに…」言いかけたところで、セツナが叫んだ。
「魔女だって死ぬんだよ!?魔力を手に入れたって命は変わらないの!!なのに、命懸けで戦わされるじゃん…もうやめようよ…」
「…それはできないよ、セツナ。」
「どうして…!!」
「この永遠の夜を解決するために私達がニャ5にわざわざ管理されてるんじゃん。ずっと夜のままだったら…私たちが見たあの青空はもう戻らないんだよ?」
「でも…!そのせいで私たちが死ぬんだったら本末転倒だよ…ねえ、ニャ5との契約を打ち切ろう?他にも沢山魔女がいるし。いつか、いつか見れるよ。あの青空が…」
「セツナ、いつまでも他人任せで生きていけると思ってるの?私が思い出のために動かなきゃ、あの青空は戻らない。そうでしょ?ニャ5。」すると、チナツの後ろからニャ5が現れる。
「そうだね、チナツ。セツナの考えは賢明とは言えないニャ…チナツが命懸けでも守りたいものが、きっとあの闇の中に隠されていると思うから…チナツを止めないであげて欲しいニャ。」
「ニャ5…わかった。私だけがコレクションから抜ける。」
「残念だなあ。セツナならきっとうまくやれると思ったのに。」セツナが契約を打ち切った瞬間、セツナは消えた。そのかわり、可愛らしい欠片がそこにはあった。
「チナツ、コレ。魔力ちゃんと補充しなくちゃ。」そうニャ5が言うと、その欠片を渡してきた。
「ニャ5…これは?」
「これは魔力のカタマリみたいなものニャ。これを食べれば、魔力が満タンになって体力も回復する優れモノなんだニャ!」
「へえ…」私は疑いもせずそれを食べた。金平糖のように甘くて美味しくて、また食べてみたくなった。
「じゃあ、次の警報までこの夜の原因を探る時間にしようニャ。」
「はぁい。」