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「ニャ5…」帰り道、チナツはニャ5にふと声をかけた。
「なんニャ?」
「セツナが言ってたアレ…どういうことなんだろうね。」セツナが魔女だって死ぬんだと言ったことが少しだけ心がかりだった。私はコレクションされてからずっと怪我したことすらないのに。
「そうだね、魔女コレクターとしては死なれると悲しいから怪我する度に再生薬をかけてるんニャ。だから…自主的な契約打ち切り以外で死ぬことは稀だと思うニャ」ニャ5はセツナにわかりやすく説明してやる。
「へえ…じゃあ、さっきの欠片って…!」その考えが頭に浮かんだ瞬間、吐き気がしてきた。チナツはセツナを食べてしまったのだ。
「それは言わないお約束ニャ、チナツ。」
「ぉ゙えぇ゙え…っ」大量の胃液が逆流してくる。吐かなくちゃ。吐かなくちゃ。吐かなくちゃ。吐かなくちゃ。
「ありゃりゃ、吐いちゃったニャ…でも、最初のうちは誰でも受け付けニャいよ、ゆっくり慣れてけばいいニャ」ニャ5はそんなチナツに優しく声をかける。
「いつかは、慣れるのかなあ…」チナツは起き上がってニャ5と会話しながら家に帰る。さっき吐いたはずの吐瀉物は道になかった。
「そうニャね。早く慣れちゃわないと魔力を保つのも厳しいニャ。」
「…そっか。」