テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

月夜星下の鳴く頃に

第23話 - 第23話メアリー・マローニー

2022年09月11日

#創作

自我削除済のアカウント

ある国の女王であるメアリーは、ある日、王位後継者を選ぶために七人の王子たちを招待したパーティーに向かいました。そこで彼女は彼らの間に亀裂が生じていることに気付いてしまいます。メアリー・マローニーは彼らを連れて帰ることにしましたが、しかし、彼らが互いに互いを信頼しあっているのに自分が介入するのはかえって邪魔ではないかと思いました。そこで、彼女が目をつけたのは、ーーあの者たちだったのです。 (これは、私の計画に必要なのです) そう考えたメアリーは、自らも彼らに協力しようと考えました。その晩、彼女は自室にて、彼らの姿と名前を心に刻み込んだ上でベッドに横になり眠りにつき、翌日起きるやいなや、自分が彼らより優れているということを見せつけるために動き始めました。 (この者たちは私の言うことを聞きつつ、同時に彼らにとって最適な行動をするように命じればいいのだ！) メアリー・マローニはこう考えていました。しかし、彼女は知りませんでした。そもそも、(彼女が言うように)、なぜ彼らは彼女に従っているのか？