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第54話 「背中を押された先は」
「どうして、ねー……それは、ね?」
意地の悪い笑みで、夏実を見つめる美樹。
何を言われるんだろう――そう思いながら、夏実は続く言葉を待った。
「私って、かわいいじゃない?」
「……」
「顔もかわいい系だし、ちっちゃいからよく『守ってあげたくなる』って言われるしー、胸もね……こう見えて結構あるんだよねー」
「……」
突然の美樹の自慢に、思わず夏実は彼女の姿に目を向ける。
大きい目に、整った目鼻立ち、艶やかで長い髪――言われるまでまじまじと見ることはなかったが、確かに衣服に覆われた胸元が、少し窮屈そうに見えた。
「そう、ですね……美樹さん、かわいいです」
「っ……」
素直に思ったことを口にすると、美樹の動きが一瞬止まる。
だがすぐに気を取り直したのか、美樹は口を開く。
「見た目は私のほうが全然上だし、なっちゃん見てるとうじうじしてて****************
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