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第55話 「妄想過多につき」
史花たちが通う、大学構内移動中にて。
「……そういえば、あれからどうなったの?」
隣を歩く夏実に、史花はそう声をかけた。
最後に話したときは――夏実の正式な彼氏となった京輔の、女性経験について話したところだ。
(細かいこと気にしないで、さっさと済ませたほうが話は早いと思うけど)
そんなことを思っていた。
すると――夏実の歩みが止まった。
「――勉強、し始めたの」
「勉強?」
つられて足を止めた史花が首を傾げる。
「勉強って、どんな?」
「っ……」
「何を」がない会話だったが――真っ赤な顔で俯く夏実を見て、史花は思う。
(……この前の話のことを考えると……そういうことよねきっと。でも、この子が一人でそこまでたどり着くもん?)
「これからしばらく……京輔、バイト忙しくなるんだって」
「……そうなの」
「だから!」
俯いていた夏実******************
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