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『その後…』
ぷー吉の寝言「ダンゴムシ…。」・
両方の前足で、つかむ仕草をした
語り手「ぷー吉は、さっきの
ドタバタでも起きなかった。」
フィル「うーん、小さな島に砂浜か…
。」・ベッドの横のイスに座り、
腕を組んでいる
バイス「あと、酒場のジェイク。」・
ベッドの上で、フィルに言った
フィル「それを含めても、
ちょっと難しいな…(悩)。」
バイス「戻れねぇのか?」・少し
不安そうな顔をした
フィル「そんなことないよ。ここに、
飛ばされてきたってことは、
その島にもワープ装置があるって
ことなんだ。」・バイスを見た
バイス「・・・・・。」
フィル「だから、そういう島を転々と
すれば、いずれ、バイスくんたちの
住む島に辿り着くはずだよ。」・話を
続けた
バイス「行くぞ!」・ベッドから
降りて走り出した
フィル「あっ、どこへ…!?」・
止めようとして、バイスに手を向けた
バイス「わぁぷそうちのとこ。」・
部屋を出ながら言った
フィル「ワープ装置は、西の大陸まで
行かないとないんだよ!それに、
まだ話が…(困)。」
バイス「・・・・・。」・立ち止まった
フィル「・・・・・。」
バイス「ところで、わぁぷそうちって、
なんだ?」・フィルを見て言った
フィル「ふう…。それを知りたかったら
、ここに座る(怒)。」・バイスを
見ながら、ベッドをポンポンと叩いた
「トコトコ。タン!パフッ。」
語り手「バイスは、ベッドに戻った。」
フィル「いい?ワープ装置って
いうのはね。遠くの場所でも、瞬時に
移動できる装置のことで…。」・
おすわりしている、バイスに語り始めた
バイス「ふんふん。」・真剣に
話を聴いている
フィル「ほかのワープ装置の場所も、
わかる上に、荷物だけを
送ることもできるんだよ。」
バイス「そか。」・大きく、うなずいた
フィル「そうそう。この島のことを
少し説明しておくね。」・腰の
カバンから地図を取り出した
ぷー吉の寝言「ふあーー、
メロンソーダの海なの〜(喜)!!
」・バイスの、うしろで絶叫した
バイス「うっせ(怒)!?」・
振り向いた
ぷー吉の寝言「ごめん…。」・
寝返りを打った
フィル「・・・・・。」・地図を
手にしたまま、犬たちを見ている
バイス「で?」・フィルの方を向いた
フィル「え?あぁ…。この島は、
ナンノ島(しま)といって、西の
大陸から切り離された島なんだ。」・
地図を広げた
バイス「ん。」・地図を覗き込んだ
フィル「ぼくたちが居るニシノ村はここ
。北西の辺り。ちなみに、村もだけど、
島全体が切り立った崖になっているから
、うっかり落ちないようにね。」・
地図上の、ニシノ村を指した
バイス「この、つき出てんのは、
なんだ?」・村の北側を指して言った
フィル「桟橋だよ。船から荷物を
おろしたり、人の乗り降りをするところ
なんだ。」・バイスに説明した
バイス「ふーん。」
フィル「バイスくんたちも、ここから
船に乗るんだよ。そうすれば、
ワープ装置のある西の大陸まで
行くことができるんだ。」・村の北側を
指し、そのまま西の大陸の方へ
移動させた
バイス「こっちのは?」・島の中央を
指した
フィル「うん。塔だね。実は、ぼくが
行こうとしていたところでも
あるんだけど、そこには、
ワープ装置が…。」・バイスに
言いながら、地図を折りたたんだ
バイス「なんだ。あるじゃねぇか。
おきろ、ぷー吉。」・ぷー吉の
体をゆすった
ぷー吉「ふえ(なに)?」・眼を
開けて、バイスを見た
フィル「あの…。バイスくん?」・
地図をしまいながら、バイスに
呼びかけた
バイス「とう(塔)に行くぞ。」・
寝ボケまなこの、ぷー吉に言った
フィル「それよりも、まず、こっちを
向こうね(怒)。」・バイスを
持ち上げて、自身のヒザに乗せた
バイス「なんでだ?」・フィルの顔を
見た
フィル「あの塔のワープ装置は、とても
古くて使える保証はないの(怒)。
それに、バイスくんたちを連れて
行くわけには…。」・バイスを見ながら
、なんとなく腰の辺りを触った
フィル「・・・・・。」・何度も
腰の辺りを触っている
バイス「どした?」・フィルの動作を
見て、首をかしげた
フィル「ちょっと、いい?」・バイスを
ベッドに移した
ぷー吉「・・・・・。」・フィルを
見たまま、バイスの隣で、おすわりした
フィル「おかしいな…。
カギがない…(困)。」・
立ち上がって、あちこちを探し始めた
バイス「カギ?」・フィルに訊いた
フィル「うん。塔へ入るためのもので、
歯車の形をしているんだけど…(困)。
」・部屋を見回したり、ベッドの下を
覗いたり、している
バイス「先にカギを探そうぜ。」・隣に
、座る、ぷー吉を見て言った
ぷー吉「カギって、これのこと?」・
歯車の形のカギをバイスに見せた
バイス「・・・・・。」・カギを
じっと見ている
フィル「もしかしたら、宿屋を
出たあとに…。」・ベッドを右手にして
立ち上がり、考え始めた
バイス「なあ!」・フィルに向かって
声を発した
フィル「ん?」・バイスを見た
バイス「カギ。」・ぷー吉の持つカギを
指した
フィル「!?ぷー吉くん!それをどこで
(驚)!?」・ヒザをついて、ぷー吉に
カギのことを訊いた
ぷー吉「ちょうちょ、追いかけてたら
見つけた(笑顔)。」・フィルに答えた
フィル「そっ、そう…。ちょっと
見せてくれる?」・両手を差し出した
ぷー吉「ふぁい。」・フィルに歯車の
形をしたカギを渡した
フィル「確かに、ぼくが
持っていたカギだ…。」・カギの表と
ウラを見て言った
バイス「・・・・・。」
語り手「バイスは、ぷー吉とフィルを
交互に見ている。」
フィル「ぷー吉くん。このカギは、
ぼくが預かってもいいかな?」・
おすわりした、ぷー吉に提案した
ぷー吉「ふい。」・フィルをみながら、
うなずいた
フィル「それと、ほした肉しかないけど
、カギの、お礼に…。」・カギを腰の
カバンに入れて、代わりに、
ほした肉を取り出そうとした
バイス「行くぞ!」・ベッドから降りて
、扉の方へ向かった
フィル「あっ!?」・バイスを見て、
声をあげた
「タッタッタッ…!」・バイスは、
部屋を出ていった
フィル「もう…。」・不満げな顔で、
廊下の方を見ている
「タッタッタッ。」
バイス「まだ?」・戻ってきた
フィル「はいはい…(呆)。」・腰の
カバンを閉じて立ち上がった
語り手「フィルは、バイスの勢いに
負けて、塔へ向かうことにした。」
『森の中を歩く、フィルたち…』
バイス「いらいぬし?」・前を
歩く、フィルに言った
フィル「そうだよ。ナンノ島の塔の
カギを発見したから、調べに
行ってほしい、と頼まれたんだ。」・
左腕にぷー吉を抱え、草木を軽く
押しのけた
バイス「ふーん…。」
フィル「使いの人が言うには、
その依頼主も、あとから合流するとか。
」・歩きながら、バイスに言った
ぷー吉「ふあ、ちょうちょ(喜)。
」・ちょうちょを見て、両前足を
伸ばした
フィル「だから、その前に、
ふたり(バイス・ぷー吉)を
帰してあげたいんだ。」・
木々のない場所に出た
ぷー吉「ほあ。」・何かに気づいた
フィル「着いたね。これが、
ナンノ塔だよ。」・立ち止まって、
塔を見上げた
バイス「・・・・・。」・同じく、
塔を見上げた
語り手「地面から突き出た塔が、
木々の高さを越え、遥か上空まで
伸びている。」
バイス「たけ!?」・あまりの高さに、
おどろいた
フィル「この塔は、1万年以上前から
存在するといわれているんだ。
入るのはいいけど、中のものや、
壁には触らないこと。わかった?」・
足元の、バイスに言った
バイス「ん。」・フィルを見て、
うなずいた
語り手「フィルたちは、
扉に向かった。」
フィル「ここに居てね。」・扉の
少し手前で、ぷー吉を降ろした
ぷー吉「ふえ?」・フィルを見た
フィル「えーと…。」・扉の前で、
腰のカバンから、歯車の形のカギを
取り出した
バイス「・・・・・。」・フィルの、
うしろ姿を見ながら立ち止まった
フィル「これ…、かな?」・扉の中央に
ヘコミがあり、そこに、歯車の形の
カギをはめこんだ
「カリカリカリ…。」・歯車は
回り始めた
フィル「・・・・・。」・扉を
警戒して、1歩さがった
「ギュルルルル…、ヒュルン!」・
歯車は、回転を速めながら、自身の中に
扉を引きずり込んだ
「カラン…。」・歯車は床に落ちた
バイス「すげ(凄)。」
フィル「カギ(歯車)が、
扉を吸い込んだ…。」
語り手「フィルとバイスは、
とても、おどろいた。」
バイス「行くぞ!」・勇ましい顔で
走り出した
フィル「あっ!?」・バイスを見て、
声を上げた
「ズルッ、ゴツ!」・バイスは、
入って、すぐの床で足を滑らし、
そのまま向かいの壁に激突した
フィル「・・・・・。」・
憤怒の形相で、バイスを見ている
バイス「どした?」・頭部に大きな、
たんこぶを作って、フィルを見た
語り手「お前が、どした?」
「ポリポリ…。」・ぷー吉は、
うしろ足で耳のウラをかいている