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『その後…』
フィル「・・・・・。」・外側の壁を
見ながら、螺旋(らせん)の階段を
上へと進んでいる
バイス「せまくね?」・両わきの壁を
見て言った
フィル「窓もないのに、
光が射し込んでいる…。
どういう仕組みだろう…。」・バイスを
抱きながら、上の方を見た
ぷー吉「ふんしょ。ふんしょ。」・
階段に前足を掛け、1段、1段、
上がっている
フィル「それに、塔の大きさからしても
、中心部に何かありそうだし…。
」・内側の壁を見た
バイス「あきた。」・正面を向いた
フィル「とりあえず、行ってみよう。
」・上の方を見て進んでいった
『最上階で…』
フィル「はぁっ、はぁ…。」・両ヒザを
ついて、息を切らした
バイス「長かったな。」・フィルの
腕の中で言った
語り手「バイスの体長は、
約23センチで、重さは6キロほど。
そのため、思った以上に、フィルは
疲れたのだ。」
ぷー吉「ふあ、ふあ…。」・人の
ように両前足と両ヒザをついて、
うなだれた
語り手「こっちも、お疲れ。」
バイス「ところで、わぁぷそうちは、
どこだ?」・きょろきょろした
フィル「よし!仕事をしよう。」・
呼吸を整えて立ち上がった
「シ……ン。」
語り手「最上階には、
なんもなかった。」
フィル「・・・・・。」・ぼう然とした
バイス「さっきの穴と同じ。」・
地下洞窟のことをフィルに言った
ぷー吉「ふーー…。」・おすわりして、
息を吐いた
フィルの声「これじゃ調べようが…。」
ぷー吉「ほあ。」・壁のボタンに
気づいた
バイスの声「戻ろうぜ。」
「ポチ。」ぷー吉は、ボタンを押した
「シュン!」
語り手「フィルたちは、
どこかへ飛ばされた(笑)。」
『物置の中で…』
フィル「いてて…。とつぜん宙に…。
」・地面に座り、ヒザをさすっている
「ブルブル…!」・バイスは、
起き上がって頭を振った
ぷー吉「ふあ(嬉)。」・何かを
見つけて走り出した
バイス「おっ、開いてる。」・
半開きの扉の方へ向かった
フィル「どこかに飛ばされたのか…。
」・ヒザをさすりながら、物置の中を
見回した
バイスの声「来てみ!」
フィル「ん?」・声のした方を見た
「ギィ…。」・フィルは、扉を
軽く押して外へ出た
フィル「ここは…?」・村の中を
見ながら言った
バイス「オレたちが居た村。」・
遠くを見ている
フィル「えっ!?」・バイスの言葉を
聞いて、おどろいた
バイス「あれを見ろ。」・自身の
見ている方を指した
フィル「・・・・・。」・バイスの
指す方に眼をやった
語り手「ジェイクの家(酒場のウラ)の
前に、バイスと書かれた犬小屋が
見える。」
バイス「なっ。」・フィルの方を向いた
フィル「確かに…。」・犬小屋を
見ながら言った
「トコトコ…。」・ぷー吉は、
嬉しそうに物置から出てきた
『ジェイクの家で…』
バイス「ちゃーっす!」・『バン!』と
勢いよく扉を開けた
バイス「居ねぇ。」・家に入って、
きょろきょろした
フィル「バイスくんたちを
送り届けたら、もう1度、ナンノ塔を
調べてみよう…。」・玄関で、
ボーッとしている
バイス「こっちか?」・酒場と、
つながる扉を開けた
ぷー吉「・・・・・。」・フィルの
隣で、おすわりしている
「タッタッタッ。」
バイス「ジェイクは、どこだ?」
語り手「バイスは、フィルの
ところまできて見上げた。」
フィル「居ないの?」・バイスに訊いた
バイス「ん。」・うなずいた
フィル「もしかして、バイスくんたちを
探しているんじゃないかな。」
バイス「そうなのか?」
フィル「行き違いになるといけないから
、いったん、村長さんのところへ…。」
バイス「やだ。」・そっぽを向いた
フィル「どうして?」
バイス「あいつ(村長)。オレの
ホネをとったり、村から出るのを
ジャマしたりした。だから、キライ。
」・そっぽを向いたまま答えた
フィル「そっ、そう…。とても
個性的なんだね…。」
バイス「ふん(嫌)。」
フィル「でも、ぼくだって、
このままじゃ帰れないし、せめて、
会うだけでも会ってみない?」・
ヒザをついて、バイスの説得を試みた
バイス「・・・・・。」
ぷー吉「ふあ。」・歩き出した
フィル「ほら。ぷー吉くんも、行くって
(笑顔)。だから…、ね?」
バイス「ちぃ…。」・しぶしぶ
歩き出した
『村の、はずれで…』
フィル「へー。村長さんの家って、
木の中にあるんだ。」・木の家を
見ながら、わざとらしい笑顔で言った
バイス「・・・・・。」・
ぶすっとしている
フィル「バイスくんは、
入ったことある?」・わざと
らしい笑顔で、バイスを見た
バイス「ふん!」・顔をそむけた
フィル「・・・・・。」・固まった
ぷー吉「・・・・・。」・うしろの
方から、フィルを見ている
フィル「ふう。よし!」・気合を
入れて、扉の前に立った
「ガチャッ…。」
フィル「失礼しまーす…。」・
そーっと、扉を開けた
ワニの獣人「む?」・振り向いた
顔にウロコのある男「・・・・・。」
語り手「ワニの獣人と顔にウロコの
ある男が、こちらを見ている。」
フィル(取り込み中…、だったかな?
)・そう思いつつ家に入った
ワニの獣人「なんだね?」・フィルに
訊いた
フィル「あの…、村長さんは?」
語り手「フィルは、ワニの獣人と、顔に
ウロコのある男を交互に見ながら
言った。」
ワニの獣人「私だが?」・うなずいた
フィル「この人が、そうか…。
悪さをするようには見えないけど…。
」・ワニの獣人を見ながら小声で言った
バイス「だれ?」・フィルの股の、
あいだから、ワニの獣人を見ている
フィル「えっ?バイスくんの
言ってた人じゃないの(驚)!?」・
自身の股の、あいだの、バイスを見て
言った
バイス「知らね。」・フィルの顔を見た
フィル「じゃあ、この村長さんは…。
」・バイスを股に挟んだまま、ワニの
獣人の方を向いた
ワニの獣人「・・・・・。」
フィル「というか、そんなところに
居ると、ジャマだから(困)。」・股の
、あいだの、バイスを持ち上げた
顔にウロコのある男「どうやら、
オレたちのことを知らされて
ないようだぞ。」・ワニの獣人に言った
ワニの獣人「ふむ…。」・少し考えた
バイス「オレが見たのは、もっと
変なヤツだった。」・フィルに言った
フィル「変なヤツ?」・バイスを見た
ワニの獣人「これは失礼した。」・
2、3歩、フィルに近づいた