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途端に下腹部が痛み、吐き気に襲われる
私は命綱にすがるように、ベンチの背もたれにうなだれ
少しだけと自分に言い聞かせて、目を閉じて横になった
しばらくして目を開けると、大きなクリクリとした丸い瞳がじっと私を見ていた
「ひっ!」
私はすぐ近くにある大きな目に驚いて、咄嗟に体を起こした、次の瞬間激痛が走って息がつまった
「お姉ちゃん?眠いの?」
5歳ぐらいの小さな女の子が私の目の前に立っていた、髪を可愛くポニーテールに結びフワフワの、シュシュを付けられている、着せられているトレーナーには魔法少女のキャラクターが印刷されていた
そして足元には光るスニーカーが彼女をキラキラ、照らしていた、彼女が不思議そうに私に尋ねた
「眠いならおうちで寝なきゃだめなのよ?ここはおうちじゃないわ 」
私は自分ではニッコリ微笑んだつもりだが、顔を動かした途端あまりの痛さに震えた
そのせいで隠していた髪の毛がハラりと後ろにいって、私の顔面があらわになった
私の顔を見てビクッとその女の子が1歩後ずさった、しかし勇気のあるその子は恐れより、好奇心が勝ったみたいだ
「マナちゃーん!お行儀よくしなきゃだめよ!」
足早にこの子のお母さんであろう30代の女性が、駆け寄ってきた
「お行儀よくしてないとどうなるの?」
むくれて女の子が口答えをした、いちいち「どうして?」と聞く癖・・・なんだか昔の私みたいだなとほほえましく思ったが
駆け寄った女性は私を見て、女の子の10倍はひきつった顔をした、そして私をながめまわしてから言った
「大変!あなた!大丈夫?
今すぐ救急車を呼びますね!」