白馬「黒羽君、大丈夫かい?」
快斗「なにがだよ」
白馬「いや…大丈夫ならいいんだ」
快斗「…はぁ?」
白馬「…」
今日の朝。いや昨日の夜からかな。
彼が宝石展を爆発なんてしない。あれが組織によるものだとしても、絶対に軽傷ではない。大丈夫な訳ないのに何故僕は大丈夫ならいいと言ってしまったんだろう。
教室についても、僕の推理が固まることはなかった。まさに怪盗キッドは大胆不敵。
せめて表情でなにか分かれば…いや、彼は常に平常心を保っている。表情を読み取るのは難し_____
快斗「ッ?!」
白馬「…ぇ?」
なんだ?いまの青ざめた表情は。まるで、
なにかに怯えて…いや、驚いての方が正しいかも知れない。
快斗「せッ先生!早退します!」
先生「え ちょっと」
白馬「僕も早退しますッ!!」
先生「白馬君も?!」
君が何故青ざめたのか、『それを探すのが君の仕事。』そう言うんだろうけど、
今は考えるよりも動いた方が良いと本能は言った。
先生「頭のいい二人が…..!!」
黒羽「ハァッ…ハァッ…」
嘘だ…何で…?どうして
組織のやつらが江古田高校にいるんだ?!
しかもこっち見て銃向けてたし!!
まさか…俺が怪盗キッドだってバレた?!
ま、そうでもそうじゃなくても警察につき出すけどな!
教室の隣にある空き教室に移動し窓から飛び降りる。体に傷が付いていようと関係なかった。
組織の残党「フフ…やはり来たな!怪盗キッド!!」
快斗「フッ…俺は怪盗キッドじゃねぇぜ?」
やっぱりバレてたか…
残党「とぼけるな!もう分かってるんだ!」
快斗「…俺を怪盗キッドだと仮定して…どうするんだ?」
残党「…お前を、潰す!!」
快斗「へぇ?」
あー、悪いタイミングで来たな…登校中とかに来てほしいよな
まぁ、外に誰も居ないだけ良いけど。
残党「くらえ!」(銃を向ける)
快斗「ッ、」
ボフッッッ
残党「大体の動きは読めている!後ろだ!」
バンッ!
快斗「ぐッ?!….」
残党「油断したな!怪盗キッド!」
快斗「…….」
快斗「なーんてな!」
残党「何ィ?!」
キュィン!(トランプ銃の音です。)
残党「じゅ、銃が!!」
快斗「もうお前に勝ち目はねぇ!警察に通報した!!」
残党「クッ,クソォ…!」
残党「うおおおおお!(ナイフ)」
まだ危ない物持ってたのかよ?!
でも、こんな攻撃すぐ…
ん…?
白馬「黒羽君?!」
は、白馬?!
快斗「バッカ野郎!逃げろ!」
残党「シネェ!!!!!!!!!!!」
白馬「?!」
ドゴッ(殴
残党「ぐハァッ?!」
快斗「う、うわー…」
腹に一発…痛そー…
快斗「は、白馬…大丈夫か?」
白馬「あぁ、問題ないよ」
白馬「少し腕を怪我しただけさ」
快斗「そ、それなら良かった…」
白馬「心配してくれるんだね?」
快斗「んなもん当たり前だろ」
快斗「俺もそこまで無礼者じゃねーよ」
白馬「フフッ、そうだね」
キッドは盗みを行っていたが、殺人はしない。いつも何かに濡れ衣を着せられている
もしかしたらキッド…黒羽君はやり方を間違えただけの正義だったのかもしれない。
白馬「黒羽君は大丈夫かい?」
快斗「え?あぁ…大丈夫じゃないかも」
白馬「え」
ドサッ
そう言って、黒羽君は倒れてしまった。
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