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家の中の仕事だけでなく庭の手入れの仕事も任されるようになった
この家はとにかく広いから庭師を雇うのはどうかと君に提案した
「ここらへんに庭師さんとかいないの?
「いるにはいるよ。昔はその人に庭の手入れをやって貰ってたの
「もう頼まないの?
「あなたって世間知らずね。なーんにも知らないんだから
「あぁ、
「私のことをもっと知りたいなら視野を広くしてみて。
僕はその言葉の意味がわからかった
余計な草をむしり、花の枯れた葉っぱをもぎ取って、水やりをして
植物の扱いなんて僕には分からない
それも含め村の庭師の所に会いに行こうとした
仕事終わり、僕は君に庭師の家を尋ねた
「何をしに行くの?
「植物の扱い方とこの村のことを聞くんだよ
「あぁ、そう
君は冷たく微笑んだ
そよ風になびく君の長い髪がどうにも行かないでと主張しているようにも見えた
止めるようなことはしなかったが何となく僕も目が合わせられなくなって 最後は顔を見ないよう俯いて帰った
この村でも比較的栄えている方に行ってみた
前に散歩に出た時そのエリアで何人か人を見かけた上にお店まであった
君のいる所が何も無さすぎるだけだったのかもしれないが、
まだ少し昼をすぎたくらいだから人は充分にいた
僕は注目の的だった。この村に若い男がいることが珍しいのだろう
すれ違った人の中で1人の老人が声をかけてきた。その老人は村長を名乗る者だった
僕は少し村長と話をすることになった
もちろんこの村に越してきたことは村長なら知っている
それから僕が君のところでアルバイトをしていることも知っていた
どうやらお金は村長が管理していて給料はすべて村長の元から僕に届いていたからだった
「でもなんで僕だと思ったんですか?他にも人はいるじゃないですか
「君しかいないよ。この村で”ひめか”と関わってくれる人間は
さらっと呼ばれた名前は君のものだった
僕は思い切ってこの村について聞いた