私がNRCに入学して1週間が経った
そしてもうすぐ世界的に有名な寮対抗マジフト大会が開かれようとしていた
今日はそのための寮長会議があるのだ
「マジフト大会ってテレビでしか見たことなかったから本物見れると思うとわくわくする!」
「おっらる!今から寮長会議?」
「ユウ先輩!はいこれからマジフト大会に向けての寮長会議があるんです」
「マジフト大会と言えば去年は大変だったなあ〜」
「何かあったんですか?」
「いやちょっとオーバーブロット事件があってね…」
「オーバーブロットって…授業で聞いたような…」
「らるさんもうすぐ寮長会議が始まるよ」
「エペル先輩!今行きます!」
「ごめんねらる引き止めちゃって」
「大丈夫です!またあとで!」
やっばい急げ〜!オーバーブロットって確かブロットの暴走状態の事だよね…?
去年そんな事あったの!?
「失礼します」
「皆揃ったね。それでは学園長。始めてください。」
「これから寮長会議を始めます。今日は3週間後に行われる寮対抗マジフト大会についてです」
「今年からオンボロ寮の3名も他の寮と合併し参加対象になります。」
「え!?オンボロ寮も出れる!?」
「それで今日はオンボロ寮生がどの寮と合併するかの選別を行います」
「お〜!らる達が来てくれれば楽しい試合になりそうだな!」
「それはそうとユウは魔法が使えないのでは?選手として出場出来るのですか?」
「ローズハートくんその件についてですが去年のVDC同様ユウさんにはマネージャーとして
選手のサポートをしてもらいます。」
「そして選手としてグリムくんとらるさんに出場してもらいます」
えー!?!!
「えっ私がですか?」
「らるさんは貴方は魔法が使えるでしょう?」
「…有力選手達が去年でいなくなってしまったので出場枠が足りないんですよ…」
「今何か聞こえたような…」
「まあそういう事で!頼みましたよらるさん!」
「それでは合併寮の選別を行います」
「鏡の前に立ってみてください」
「はい…」
入学式ぶりだ…てか私の再寮選別ってやってないよね!?あとで学園長に問い詰めよ…
「…」
!
「青色に光った…!」
「という事でポムフィオーレと合併して出場していただきます」
「らるさんと一緒になれて嬉しいな。一生懸命がんばるっべさ!」
が、がんばるっべさ…?
「はい…よろしくお願いします!」
「それではその他諸々の話に移ります」
「ふう〜疲れた〜」
やっと寮長会議終わった…寮長は強制的に選手出場する事が決まってたの知らなかった…
「らるさん!今日の放課後からポムフィオーレはマジフトの練習が始まるんだけどユウさんとグリムくん連れて一緒にやれないかな?」
「わかりました!放課後寮にお邪魔しますね!」
「ありがとう!じゃあまた放課後に」
そういえばエペル先輩って小柄で華奢だしマジフトしてる姿とか想像出来ないな…
「らるー!寮長会議終わった?」
「終わりました!今年はポムフィオーレ寮と合併してオンボロ寮生も出場出来るそうです!」
「ほんと!?僕は多分VDC同様マネージャーやってくださいって言われるんだろうな…w」
「正解です!」
「らるは寮長だし出場だよね。頑張ってね!それとらるってどれぐらい魔法使えるの?」
「うーん私はまだユニーク魔法習得とまでは行きませんが飛行術はある程度こなせます!」
「マジカルシフト自体私はそんなにやった事ないのでどれくらい実力を発揮出来るかはわかりませんが…」
「飛行術得意な生徒は有利でしょ!優勝も狙えるんじゃない?」
「優勝!?」
「だってポムフィオーレには強豪選手のエペルもいるし!」
「え!?エペル先輩って強豪選手なんですか!?」
「そうだよ!マジフト部の副部長!この学園で1、2を争えるほど強いよあの子…」
「見た目からは想像もつかない…」
「エペルのマジフトやってる姿見ればわかるよ一緒に練習行こう!」
「はい…!」
「失礼しまーす。オンボロ寮生3人到着しました〜」
「あっらるさんにユウさんにグリムくん!ようこそポムフィオーレへ!」
めっちゃ綺麗な寮だな…
「これからマジフトの練習始めるから運動着に着替えて来てくれる?」
「わかりました」
エペル先輩のマジフト見るの楽しみだな…
「はい!それじゃあ始めるよ」
「まず一旦練習試合!2チームに分かれて連携とってみて!」
「「はい!」」
「遅ぇじゃ!そいだば追いづがれる!」
!?エペル先輩口調つっっよてかこれ方言じゃない!?
ぴぴーっっ
「ね?見れば分かるって言ったでしょ?エペルは愛らしさを普段武器にしてるけど強い時は強い男なんだよね…w」
「しかもとんでもない速さでディスクを次々入れてた…小柄を武器にしてるのすごい…」
「次らるさんも出てくれもらえる?」
「っはい!わかりました!」
強気で行け柊木らる…!いけるぞ頑張れ…!
「ふっ」
運動はまあまあ出来る飛行術は得意な方だし…!
前から相手が来る…交わして転換魔法で速度をつけて…
よしっ入れられる…!
ぴぴーっ
「やったー!!!」
「すごいよらる!一年生とは思えないぐらい!」
「らるさんすごいねコントロールも安定してるし…」
「ありがとうございます…!」
なんとか成功出来て良かったぁ…
今日からしっかり練習始めなきゃな…
エペルside
「…」
らるさんすごかったな…でもらるさんの魔力からは何か変な違和感を感じる…
違和感というか…まるで“あの人達”みたいな…
まさかね…
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