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🦖side〜
たっつんは、俺のライバルであり、友人。
常に隣にいて、常に競い合ってきた。
そんな日常が俺は大好きだった。
……あんな奴がくるまでは、
とある日。
「なぁ、じゃぱぱ、!」
とたっつんが話しかけてきた。黄色い髪の毛をなびかせながら俺の前に立つ。
「ん」
そっけなくしているがこれも合図である。
「今日転校生くるらしいで‼︎」
「……ふーん、そうなんだ。」
「って反応薄ッ‼︎」
転校生なんか。興味ない。俺は君がいてくれるだけで満足なのだから。そもそも仲良くなりたいとも思わないし、話す気にもならない。
「やっべ、チャイム、ッ”、!!」
チャイムが鳴った瞬間にたっつんが俺の机から離れ、席に座った。しかし、慌てていたのか椅子が転倒し、こけてしまった。
「うわっちょ”ッ⁉︎」
変な声と共に落ちたたっつんにみんなが笑う。
クラスが笑いに包まれた。たっつんは俺と違って他の子ともちゃんと絡むタイプだ。
みんなには好かれていて、クラスの中心的存在だった。教師がやってきてやっと笑いが収まり
、教師が話した。
「えー、今日は転校生が来ます。」
教室がざわめいた。俺はぼーっと外を見ていた。あちらこちらから男子か女子かと話し声が聞こえる。俺は聞こえないふりをして窓を眺め適当に聞き流していた。
「入ってきてー」と。その合図と共に教室のドアが開いた。……歓声。
「初めまして、シヴァです、!」
そのシヴァという男は黄緑の髪の毛を生やしながら、笑顔で挨拶をしていた。女子からは歓声が上がった。
「んじゃシヴァ君はたっつんの隣でー。」
「あ、はい、!」
俺はたっつんという言葉を聞いて、教室に目を戻した。シヴァはたっつんの隣にちょこんと座り、何やら緊張しているようだった。
「よろしくね!!」
と元気よくたっつんが話すと、
「あ、よろしく、!!」
と返した。2人は仲が良さそうだ。
「……たっつんさんだっけ?」
「…ん?全然たっつんでいいよー」
「ありがとう!!」
そんな声が後ろから聞こえてきて、俺はもやっと何か心が動いた。俺がぱっと後ろを向くと、シヴァが俺に向かって笑ったような顔をしていた。ーー。危険だ。そう感知した俺は関わらないでおこう。そう思う。
「あいつは危険かもしれない、”、」
俺はそっと心でつぶやいた。
episode1 end
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来 ま し た っ ! ! で み ぐ ら す 様 の 新 連 載 ! ! 今 回 も 神 な 予 感 !