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ピーンポーン♩

くぐもったインターホンの音にも随分と慣れてきた。俺、pintは現在、

金なし

親なし

身寄りなし

の三重苦である、困った…。

唯一の身寄りを亡くしてからはこのボロアパートで日々、節約に節約を重ねて生きてきた。最近は社会人として働きに出た事もあり、やっとお金に余裕が出てきたが…、一人では学生時代、絶対に生き抜いてこれなかっただろう。


ここまで生きてこれたのは、

ガチャ

「pnちゃん!はい、今日の分」

ご飯のお裾分けをくれるお隣さんのお陰であった。


「rd、!いいってば、俺もお金稼げてきたし」

「俺がしたいだけだからー、気にしなくていいの」

俺が高校生だった頃、隣に越してきたrdは不思議な人であった。朝に出てく時もあれば昼まで寝ている時もある。なのにいつも高い食材をたんまりと使った手料理を振る舞ってきて、一体何の仕事をしているのか全く持って不透明。

「ありがと、って蟹゛!?」

こんな風に食材を使って俺に貢いでくる時もあるが、優しいお兄さんなのである。




生暖かい空気が体にまとわりついて気持ち悪い。外を見れば辺りは真っ暗で、蛍光灯がやんわりと歩道を照らしていた。

「目…覚めちゃったな」

布団に寝っ転がったは良いものの、先程までの眠気は消え失せていた。

「こういう時はココア…、牛乳が」

買い忘れていた、仕方がない。深夜のお散歩だ。




「帰ろーっと、」

見慣れた道を突き進んでいればボロアパートが見えてくる。ギシギシと音をたてる階段を登っていけば、隣のドアの前に人影が見えた。


「rd!…、は?」

赤、赤、赤、生臭い匂い、これは血だ。

怪我じゃない、現にrdは顔色一つ変えていない。つまりこれは、

「返り血…、?」

俺が喉から搾り出して発した小さな声を聞き取ったのか、rdはいつも通りの笑顔で話しかけてきた。

「やっほ、pnちゃん。深夜に出かけるなんて感心しないな」

変わらない顔、変わらない声、変わらない雰囲気

宝石のような青い髪も、季節関係なしに着けている赤いマフラーも何もかもいつも通り。だからこそ、『慣れてるんだな』

心の奥の冷静な自分がそう呟いた。

「こんな深夜にお出掛けしたら、殺されちゃうかもしれないよ。俺みたいな奴に」

rdが近づいて来た。本人には言った事は無かったけれど、見る度に優しいと思っていた笑みは、鋭くて恐ろしいものに変わっていた。


『…ミラレタノ?』

どうやら電話を繋いでいたようで、知らない男の声が聞こえてくる。

『…、なら殺すしかないんじゃない。いくらrdのお気に入りだったとしても』

複数犯…、

「ねぇ、」

鋭く光ったナイフを片手に持つrdを見て、諦めがついたのかも知れない。喉から出た声は俺自身もゾッとしてしまうくらい、冷たかった。

「rdの帰ってくる時間が不規則な理由。」

「でもお金には困っていないの、こういう仕事だったから?」


「…うん、正解!すごいねpnちゃん。本当は泣き顔、見れると思ったんだけど」

『…随分肝の据わった子やな』

俺自身も死の瞬間は泣き叫ぶだろうと思っていた。だけど、本当は案外冷静になれるんだな。いつもこんな感じだったらクール系男子も狙えてたかも、

「じゃあ、見られちゃってたら生かす訳にはいかないんだ」

ごめんね、今まで会った人間の中では多分一番好きだったよ。と、rdは告げてナイフを振り下ろして来た。

(あぁ゛、終わった)




「口、!閉じて下さい!」

突然誰かに抱えられる。


は ? え ?

覚 悟 決 ま っ て た ん で す け ど

ついさっきまで俺が居た場所であり、死に場所になると思っていた場所は煙がもくもくと上がっていて先が見えなくなっている。ふと自分を抱える人を見れば、紫髪の小柄な人だった。

「えっ…と、助けてくれてありがとう?」

「それは助かった後言ってください、ここで諸共朽ちる可能性だってあるんですから」


「脱出経路は予定通りで大丈夫!」

「火事場の馬鹿力かー?sngm」

すらっとした体型のイケメンと屈強そうだが優しそうでもある男性が煙の中から出て来た。

「…、俺を抱える役、人選ミスでは?」

「僕だって薄々感じてるので黙ってて下さい!」


その後はここぞとばかりの裏道を通り、いつの間にか人の栄えたネオン街に出ていた。


「さて、一回落ち着いた所で!改めて感謝の言葉を貰いましょうか!」

ニコニコとした紫髪の小柄な人はそうして俺の方を期待の眼差しで見つめてくる。

「えっと、助けてくれてありがとうございました?」

しっかりとその人達を見れば全員優しそうな顔をしていた。まあrdの件もあるので疑念の心は無くならないが…

「因みに…、何者なの?」

「あ゛ぁ…、ちょっと殺しを?」

「助かってなかった゛!?殺される相手変わっただけだった」

「違う違う、誤解です!僕達は悪人を殺すんです!ホワイトハッカーみたいな感じです」

ジト…っと三人を見つめるが、まぁ素人に嘘つきの見分けなど出来るはずがない。

「というか今気づいたけど!逃走経路とか事前に用意してたっぽいけど、それって俺に元々目星つけてたってこと?」

「あぁ…、えっと、かくかくしかじか」

要約すると、

この人達三人のホワイトな殺し屋(パワーワード)グループ、名を『ntj組』と言うらしい。

政府やら警察から表立って捜査が出来ないような事件を任されるような組織。そして、最近多発している殺人事件の黒幕がrd率いる、『rd運営』 やっとリーダーの住処が俺の住むアパート。そして、俺の隣の部屋であることを掴めたが、中々に逃げ足が速い。不信感を持たれたらすぐに逃げるらしい。そして攻撃性も高い。


「僕達も本当はpintさんに早くこのアパートから逃げてもらうように言おうと思ったんですけど…」

予想以上にrdが俺に入れ込んでいたらしく、俺に盗聴器をつけて状況の確認、それから情報の収集するなど利用していたらしい。今回俺の安全が脅かされる事態となり、焦って救出に来たらしい

「一般人である貴方を巻き込んでしまって本当にごめんなさい、そしてこれから宜しくお願いします」

「は…?」

「一度彼等の姿、性格、声を知ってしまった人は抹殺されます。僕らと一緒に来てくだされば、最低限の逃げの心得くらいは教えられると思いますよ」


「え、アパート」

「売り払いました」

「会社」

「退社届出しました」

「…、ここまで生きてきた俺の努力」

「近いうちに死ぬことになってもいいのなら…」


地獄みたいな状況でやっとお金に余裕が出てきたと思ったらお隣さんが闇の人!?死ぬのは嫌なのでホワイト殺し屋グループに入って逃げを極めます


(どこのラノベだよこれ…)





『rd…わざとやろ』

「いや、意外と速くて逃しちゃった。」

『シラジラシイネ、』

『そんなにお気に入りなら監禁でもしたらいいのに、なら殺さずに済むでしょ』

「束の間の自由を楽しませてあげようと思ったんだよ、惚れた弱みで」

プツ…




「あぁ゛、ほんと!殺さずに済んで良かった!」









少し長めになってしまいましたがここまで読んでくださり有難うございます、主です。最初はコメディになる筈が気づいたらシリアスになってました、不思議。私の趣味が重すぎる攻めの片想い、ヤンデレ、執着、監禁、コメディなので多分ヤンデレだらけです。場違いすぎるコメディ、ごめんね。ごくたまに純度の高すぎるキラッキラで初々しい恋に焼かれて純粋さを取り戻すときもあります。


そして、本題なのですが…


いいねされました!的な通知が一切来ず、今まで小説を三つだしているのですが、どれもハート数が200と書かれています。そんなバカな、 実際がどれくらいか一切わからないので、誰か教えてくださると幸いです…

テラーノベル初心者なのでもしかしたら仕様をまだ理解していないだけかも知れませんが…

この作品はいかがでしたか?

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コメント

7

ユーザー

とても素敵な作品で面白かったです!是非続きもみたいのですが続く予定はありますか?

ユーザー

好みすぎてマイリスト追加してしまった!

ユーザー

初めてまして、!からと申します! 私から、アドバイス(?)を言うと 多分、作品が1つだからと思います。 最初のハートはそのぐらいだと思うから、これから作品をどんどん増やして行けばハートが増えると思います! 後、こういうの好きだから、続きを出して欲しいです!! 長文失礼しました!

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