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では、どうぞ。
拘束から4日目。
独房の扉が開いた。
光が差し込むのは、初めてだった。
「鬱先生……!」
ショッピだった。
珍しく、必死な表情だった。
「お前……何で……」
「証拠、見つけた。あんたじゃない。……データ、改ざんされてた。あんたのせいにされてた」
「……は?」
「内部に、本物のスパイおった。名前も割れてる。もう、トントンが動いてる。……あんた、無実や」
沈黙の中で、鬱先生の手が震えた。
「……何してんねん、あんた、そんな顔で」
ショッピが不器用に笑って差し出した手を、
鬱先生は、しばらく見つめたまま、
そっと、握り返した。
よくやった!ショッピくん!!!