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初執筆でこの作品って神過ぎませんか!?
初執筆です。
至らない点しかないと思いますがご了承下さいませ。
この小説はご本人様達とは関係ございません。
完全に妄想の世界なので悪しからず
―――――――――――――――――――――――――
ピピピ……ピピピ……
いつものアラーム音が鳴る。
「んん……もうそんな時間なのぉ……」と伸びをしながら呟き、仕方ないか、と体を持ち上げた。 その瞬間 ズキンッ! と痛む頭に、嫌な予感がした。そんな訳ないと言い聞かようとしたが、軽い目眩と吐き気が追いかけてくる。
これはやったか?と思い、体温計に手を伸ばす。ピピ ピピという音と同時に表示されたのは37.9℃の文字。 「どうしたもんか……。」と呟きながら休むか少し考えた。が、今日は撮影の日。しかも久々に全員で集まる日だ 。 自分が休むことで全員に迷惑をかけるのは嫌だ。それに俺自身もだが、 皆久々に会える事を楽しみにしてるんだぞ。と自分に言い聞かせ、少し無理をしてでも撮影に望むことにした。「大丈夫。俺は大丈夫。」そう頭の中で繰り返しながら。
「おはよ~」とドアを開ける。10分程遅刻してしまったが、無事集合場所に到着した。既にみんな揃っている状態で笑顔で迎えてくれた。
「おはようございま……す、ぼんさん。」
「おはようごぜぇやす~ぼんさん、また遅刻ッすかぁ?ww 」
「ぼんさんおはようございまーす!MEN、そんなの、いつもの事じゃないですかぁww」
「おはようございます。久しぶりに全員で集まりましたね。」
と皆口々に挨拶をしてくれる。
久々に皆と会えて嬉しくてこちらも返事を返そうとするが、 ズキンッ!とまたあの痛みが襲ってくる。
「ウッ」と少し唸ってしまったが、「ウッスウッス、いやぁ~みんな元気そうで何よりよぉ~。」と誤魔化しながら、いつも通りを装って返事をした。大丈夫。俺は大丈夫……。
少し雑談をした後、早速撮影が始まる。
いつも通りの鬼畜企画。
「……~なら、僕やるよ。」
「うわー!!あかんやろそれは~……!」
「まるで~……みたいじゃないですか!!」 「座標言いますね。200の~~……」
皆いつも通り、手際よくプレイを進める。
一方の俺は、頭痛に目眩に吐き気……トリプルパンチを喰らいながらのゲームプレイ。普段のポンコツも合わさる。お陰様でみんなの話につていけず、「アハハ……」「おいおい……」等、冴えないコメントしか言えない。それに加え、
「あ”っ!!!」
たった今、4回目の落下死を披露したところだ。
「あぁ~!ぼんさ~ん!」
「えぇ!?落ちすぎじゃないっすか!?」
「ん~、さすが46歳ww」
と皆にいじられる始末。
「いやぁ、参ったなこりゃ」と言いつつ、
(くそ……。なっさけねぇ最年長だなこりゃ……。)と少しネガティブになる。
こんなんじゃだめだ!と、 「よし、切り替えて……!」 リスポーンボタンを押そうとした時、
と今までの比にならない痛みが頭に走った。
突然の強烈な痛みに耐えきれず、
ん”……!?と顔を歪め、少し唸りを上げてしまった。
その瞬間、ガタンッ!と誰かが立ち上がった。
「ぼんさん、もう良いですよね? 」
――― ドズさんだった。長い付き合いだし、勘の鋭い彼のことだ。会った時から気づかれていたのだろう。
「いつまで隠せると思っていたんですか?」といつもより低い声で俺に詰め寄る。ちょっと怒ってんかな。……怖ぇって。
「いやぁ、ドズさんには敵わんね。降参だわ。」
と諦めたように両手をあげる。そんな姿に、
「え?」「なんや?」「……?」と3人は訳が分からず困惑しているようだった。
「撮影止めようか。別日に変更で行こう。ごめんおんりー、おらふくん、MEN。この人体調不良だわ。」とドズルさんが言うと、3人は
「「「えぇ!?!?!? 」」」と驚きつつも、すぐにゲームの手を止め、何も言わずとして連携をとり、体温計、氷嚢、ブランケットを用意して来てくれた。
「何してんすかぼんさん、休まなダメですよ!」
「そうっすよ、無理は禁物っす。あんま無茶せんで下さいよ?」
「いつも以上にポンコツなのはこういうことか……。すみません、気づけなくて……。」
と各々声をかけてくれた。
「いや、完全に俺が悪いよ。ごめんね、迷惑かけて。」と言いながら立とうとしたが、想像以上に体調が良くないようで……。歪む視界に耐えきれず、そのまま床に吸い込まれてしまう。
大丈夫……じゃなかったかぁ……。
ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!
頭痛の辛さと吐き気、さらにみんなにバレた事で緊張が解けて力が抜ける。そのまま動けなくなってしまった。
「~~~!?」「~~~!!!」「~~!!!」
暗転していく世界の中でみんなの声が聞こえた。
―――――――――――――――――――――――――
「おはよ~」と言う声が聞こえ、そちらを向くと遅刻魔がいた。(この人はまた遅刻して……。)
社長として、そろそろ注意しようか?と思いつつ、振り向きながら声をかける。
「おはようございま……」まで出たところで彼の顔を見ると、違和感があった。
(なんかいつもより……白い?)
普段から白い肌ではあったが、いつにも増して白い気が……。それに足取りが変だ。
いつもより重い気がする。……ほんの少しだけ。
気の所為か?と思いつつも、
「……す、ぼんさん。」挨拶だけ済ませた。違和感と雑談を挟んだ事で遅刻に関しての注意を忘れてしまったが、他のみんなが突っ込んでくれてるし、まぁいいか。と思い 撮影に望んだ。
違和感は気の所為であってくれ。と思いなが ら。
「みんな遠いでしょ?なら僕がやるよ。」
久しぶりのみんなでの撮影。当然鬼畜。
けれど、みんなの顔を見ながら、わちゃわちゃゲームするのは楽しいな。と考えていた。
そんな中、気掛かりなのは、やはりぼんさん。会話にあまり入ってこない。入ったと思っても 「アハハ……」と乾いた笑いをするだけ。そんなぼんじゅうるを見て、 「ありゃダメだな。」と確信を得た。
やっぱりあの人、みんなに迷惑かけまいと体調不良の中来たでしょ。本当に甘えることを知らないおじさんには手が焼ける……。と思いながらも一旦様子を伺う事にした。
しばらくして、ぼんさんの 「 あ”っ!!! 」
という声がする。……また落ちたなあの人。
これで4度目の落下死。 いつも以上のポンコツ具合。少し悲しそうな顔をする彼を見て、これ以上は無理させれないな。そろそろ声をかけるか?と考え始めたその瞬間。
……見逃さなかった。彼の辛そうに顔を歪める姿を。……聞き逃さなかった。「ん”……!?」と小さく唸る声を。
ガタンッ! 気付けば僕は立ち上がっていた 。
「もういいでしょ。」「いつまで隠し通せると思ったんですか。」と少し低めの声で伝えると、
参ったなぁ。と降参するように少し笑いながら手を上げる彼に、(また笑って……。この人は本当に、無茶をする。)と頭を悩ませた。
いつもそうだ。いつも笑顔で、しんどい時も辛い顔と見せず、明るく振る舞う。
「年上だから。」と、無理をしたり、周りに悩みのひとつも相談せず、誰かに甘えるところも見た事ない。みんなもっと頼って欲しいと思っているのにも、きっと気づいていない。
この鈍感男め。
他のメンバーにもぼんさんの状態を伝えると、すぐに体温計や氷嚢、ブランケットを用意してくれた。「ありがとう!」と感謝を述べ、なんて出来た子達なのだと関心したのも束の間。
という音がする。音のする方を見ると、うつ伏せになったぼんさんが倒れていた。一瞬固まってしまったが、すぐに「ぼんさん!?!?!?」と駆け寄る。
「ぼんさぁん!死なんといてぇ!」
「ぼんさん!?ほら、言わんこっちゃない!」
「えっ、ぼんさん……!?」みんな驚いて駆け寄ってきた。 呼吸はある。眠っているだけのようだ。生きてることに安堵してホッと肩を下ろす。しかし、倒れた事でどこを打っているか分からない状態だ。
「皆!一旦ぼんさんを仰向けにするから、怪我ないか確認するの手伝って!」と頼み、手当をすることにした。
―――――――――――――――――――――――――
ツンとした湿布の香りで目が覚める。
気付けば俺は休憩室のベットの上に居た。
「あれ……おれ……?」と困惑していると、
「あ、やっと起きました?」と聞きなれた声が聞こえた。
「ドズさん、俺……寝てた??」と聞くと、
「あんたねぇ……。」と困った顔をされた。
どうやら俺はあのまま倒れて、爆睡をかましたらしい。なんだそれ。せっかく全員で集まったのに、迷惑しかかけてねぇじゃん……。
「みんな心配してたんですからね?」とやれやれと言わんばかりの顔でこちらを見てくるドズルさん。「迷惑かけてごめん」と謝ると、
「むしろかけてください。あなたは1人で抱え込みすぎなので。みんな頼って欲しいと思ってるのにも気づかないし。」と言われた。
……え、頼って欲しいとか思われてんの?
「いやぁ、でも年上が頼るのは……」と言いかけた時、ドアがバタン!と勢いよく開く。
「あぁ~!ぼんさ~ん!生きててよかったぁ~!」とおらふくんが泣きながらこちらに走ってきた。「ほんと、無茶ばっかりせんでください。心臓もたんすわ。」と心配そうな顔で見つめてくるMENに、 「俺達、グラサンおじさんぼんさんに頼られ隊ですからね。」と冗談を混ぜつつ、頼れと言うおんりー。 そんな3人を見て、ほらね?と言わんばかりの顔をするドズルさん。
……俺は本当に何も気づいてなかった。
こんなに俺のことを思ってくれる仲間達がいて、こんなに幸せな環境で生きているのだと。
当たり前がこんなに幸せでいいのかと。
歳のせいか少し涙ぐんでしまったことで、
みんなをより心配させてしまった。
「大丈夫よみんなww嬉しかっただけよww」と言い、続けて「 迷惑かけてごめん!こんなおじさんのこと、沢山心配してくれてありがとうね。幸せもんだわ、俺は。」と、感謝を伝えてみた。
みんな驚いた顔をしたがすぐに笑顔になり、
「俺たちもですよ!」と全員で言ってくれた。
その笑顔で、頭痛も、吐き気も、目眩も……。全て吹き飛んで行った。
後日撮影も終わり、普段の日常へと戻っていく。俺はみんなに頼る事を覚えた。ほんの少しだけど。それでも みんな嬉しそうにしてくれる。 こんなおじさんを甘やかしてくれるドズル社は本当に最高だなぁと、胡座をかきながらしみじみ思うぼんじゅうるだった。