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向|てるにぃ?
岩|ん?どした?
向|俺…もう無理やねん
そう言われたのはいつの事だか。俺を本当の兄のように慕い周りを駆け回る子犬のような康二。その姿はもう何処にもない。いや…無いわけではない…
ガラガラッ‥
岩|康二、お見舞い来たよ
向|…
一生目を覚ますとこがないと言われた康二。寝たきりの顔は穏やかに見えて何処か辛そうにも見える。
岩|康二…目覚ましてよ?皆待ってるよ?
問いかけたって意味がないのに、俺は毎日のように顔を出す。
皆にいい加減にしろって言われるけどなんでそんなに止めるのか解らない。リーダーと言う立場なのもあるけど、個人的に諦めきれないから。
無邪気に笑う彼が頭から離れないから。
深|照…もう行くのは、、
岩|なんで止めるの‥?康二が心配じゃないの?
阿|違うよ。もう行く意味はないんだよ…
岩|意味がない??康二の事そんなふうに思ってるの??
阿|違うんだよ…っ
岩|俺は行くから‥
ガラガラッ…
岩|康二、きた……よ、
向|クルッ…てるにぃ、?ニコッ
岩|!!康二っ! ギュッ!
向|わぁっ笑、どないしたん?てるにぃらしくないなぁ笑
岩|やっと目覚ました…っ、いつまで寝てたんだよ心配したのにッ…!……
向|あはは…みんなは?
岩|…あんな奴らどうでもいい、誰もお見舞い行きたがらないから…
向|んはっ笑…それが正解やな
岩|…えっ?正解?なんで?お見舞いに来ないんだよ??
向|俺な、照兄のために起きてん
岩|俺のため…?
向|俺の目を覚ますんやなくて…
「照兄の目を覚ますために」
岩|どう…いうこと?
向|照兄、俺はもうおらんで?
岩|は…?じゃあなんで今抱きしめてんだよ
向|ほんまに抱きしめとる?‥笑
岩|……!?なんで身体透けて!!
向|ニコッ……もぉ俺に執着せんよ?照兄にはまだ守る人達が7人もおるやろ?
岩|っ!?いやだっ…!康二行かないで…!!
向|大丈夫、俺はずっと皆の近く居るから…
岩|康二!!?
宮|……5月、あれから…
渡|涼太、
宮|ん…?なーに?
渡|……
宮|…ニコッ、康二も元気かなぁ‥?
渡|元気に…、決まってるだろ…っ!…(涙目
宮|ふふ…そうだといいなぁ…
康二がその世を去ったあと、照は取り憑かれたように康二が入院していた病室へと出向くようになった。俺たちメンバーが止めても、何も聞かない。“まだ康二は生きてる”って…そう言って。
精神科の先生にも相談したら、“ショックで現実を現実と思っていない”と言われた。だから俺達はそんな照を強くとめることもできなかった。
康二…何でそっちに逝っちゃったの‥?俺たち寂しいよ。照が一番悲しんでるよ…
過去に戻れるのなら、貴方の心の負を取り除いてあげたいです…
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