会社について、頭を深く深く下げる
『…申し訳ございません』
すると自分の上司は
「社会人にはそんなの通用しないんだよッ!!」
「分かるっているのか!!?」
「そもそもとしてッ!お前は実況者?YouTubeなんて下らないものをやってるから悪いんだ!!」
「お前なんて!!!いらないんだよ!!」
『……すいません』
そういえば今日は配信だったなぁ…
ともさんが主催するバロの………どうしよ
今日も返してくれないかもなぁ…どうしよっかな
「あ”ぁ”、じゃあお前今日どうする?」
『……、遅刻した分、残業させていただきます』
『…残業代は出さなくて大丈夫です』
「はぁ……まぁ、それでいい」
「早くどけ、ここの空気が悪くなる」
ゾムさんにLINEで今日、仕事が遅くなりそうでバロ遅れるわ
カチャカチャと必死に、パソコンを打つ
あの人の言う通りにしなきゃ、……
あぁ、また遅れたことによって、…怒られる
『はぁ、……』
そんな事を考えていると、もう時間は夜9時になっていて、
早く帰らなければ、…そう、仕事を終わりにして走って家まで帰る
電車に揺られ、家についたのは9時30分、
パソコンを開いて、ディスコードに入る
『…皆さんすいませ〜ん、…遅れましたぁ』
とも「あ、うつせんじゃん、!」
ぺいんと「よしお、…今日も遅れたねwww」
zm「はやく、バロ来いよ〜?ww」
何てちゃちゃを入れられながら、バロのワールドに入り、配信を付ける
何回もミスりながらも神プレイが1回ぐらい出来た気がしながら、気づくともう時間は23時を超えていた
とも「そろそろ、終わりにしよっか」
そういう声でささっと感想を喋り、配信をきる
すると、ピコンっとスマホに着信がなる
それは、トントンからでロック画面に表示されていた内容は今日、配信で元気なさそうやったけど大丈夫か?どうしたん?みたいなおかんみたいな言葉、…
本当は、こういうので救われるべきなんだろうけど俺にとっては逆効果だった
視聴者にも、心配されてないか、…他配信者の迷惑になってないか、…トントンの時間を奪ってまで俺の事を考えて貰うのはどうなのか、…
『はぁ、…』
とにかく今は、トントンに返信をしなきゃとササッと大丈夫、疲れてただけそう返信する
直ぐにマナーモードにして、目覚ましを掛けて
そのまま布団に倒れ込む
もちろん、着替えても居ないし、スーツのままだ
着替えなきゃいけないとそう思うが、今はそんな事をやろうとも思えない
本当に疲れたのだ
『…はぁ、…』
海月になって海の中で居なくなりたい
朝、目覚ましの音で起きる
目覚ましを止めると部屋の中はなんの音も聞こえずただ不気味だった
スーツで寝てしまったから、スーツが少しヨレヨレになっていた
まぁ、元々ヨレヨレなのであまり気にしない
今度アイロンでも掛けなければな…
そんな事を思いながら、仕事に行く準備をする
何時もは気にならない信号を見ていると
小さい女の子が赤信号なのに、走り出して、
車が向かってくるのに女の子は気づいていない
お母さん達も間に合いそうにない
そう察した瞬間、自分はもう動いていて女の子を抱き寄せてそのままダンッダンッと音を鳴らしながら、向こうの歩道まで転がっていった
女の子は怪我をしていなさそうで、良かったそう思った瞬間、体に力が入らなくて…
人を救って死ぬのも悪くないか
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