コメント
2件
赤いマフラーを首に巻き付け、仕事へ行こうと歩き出した時ふと思う
そういえば、大先生昨日のLINEでも思ったが、…最近元気がない
大丈夫だろうか、…
なんか、そのまますぅーっと居なくなってしまうような気がして…、
そんな時1件の電話がかかってくる
電話は、病院からだった
『あ、はい…どうされましたか?』
「すいません。鬱さんの知り合いでしょうか?」
『そうですけど、』
「鬱さんが、今、事故にあいまして…」
『…事故ですか?』
信じられなかった
「はい、…今、意識が無い状態で____」
それからは覚えていない
覚えているのは、我々だメンバーが久しぶりに全員集まって
ベットにいる彼奴に向かって話しかけたり、お花をおいたり、差し入れを入れるだけだった
お医者さんの話だとこうだ
事故での怪我は無いのだが、体と心が日頃のストレスで耐えきれなくなったのだとそう言ってくれた
お医者さんはとある例を出してくれた
青色の風船を持ってきて、
「ここに風船がありますね?」
「これを、鬱さんの心としましょう」
「辛い言葉を発せられたそんな時は、爪楊枝をここに刺します」
「それを耐えようとした時は、風船を膨らまします」
そう言って医者さんは、実現してくれた
風船は、爪楊枝を刺されても割れはしなかった。風船をずっと膨らまし続けると風船は割れた
「辛い言葉を言い続けると人もこのようになります」
「人に分からなくても、傷は深くもう治りません」
「普通は、倒れる前にもうそろそろ無理だって気づくんですけどね…」
「それで、今鬱さんは、……植物状態みたいな感じになっています」
「もう、目覚めることはないかも知れません、…」
gr「……鬱を、…治すには、どうすれば良い…?」
「そうですね…」
「…どうか鬱さんを大切にして上げてください」
「…それしか、…私には言えません」
「…私が治療出来ず、申し訳ございません」
そう顔を暗くして、お医者様は言う
『…いえ、…教えて下さりありがとうございました』
そう少し、不安げな微笑みで返すと
「お優しいんですね、…」
そう言われる
ザザッ、
「とんちは優しいねんなぁ〜w」
そう言われたのが蘇ってきて、
『…そう言って貰えると、…嬉しいです』
点滴を打たれながら、眠る青色を指して
『…こいつにも良く、そう言われたんですよ…w』
少し笑いながらそういった
「そうなんですねぇ……」
あぁ、…気づけていりゃあまた変えられる運命やったかもしれへんのに、……
青色の頭をゆっくりと撫でながら、俺はそう思った