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夜のショッピングモール。崩れた天井。
砕けた床。
散らばる瓦礫。
その中央で――
黒崎レイ、ルナ、氷室ミナの三人が並んで立っていた。
目の前には
エデンの能力者たち。
そして――
ドクター・カイン。
カインは楽しそうに笑う。
「素晴らしい」
「三人とも実に興味深い」
レイは睨む。
「……黙れ」
ルナが小さく言う。
「レイ」
「どうする?」
ミナも緊張している。
「敵は多い」
レイは静かに言った。
「……突破する」
その瞬間。
エデンの能力者が一斉に動いた。
ドォン!!
土の能力者が地面を隆起させる。
床が盛り上がる。
ルナが影で防ぐ。
バシン!!
空気の刃が飛ぶ。
ミナが氷の壁を作る。
ガキン!!
戦闘が再び始まった。
レイが雷をまとって走る。
バチィッ!!
一人の能力者を吹き飛ばす。
ルナが笑う。
「いいね!」
影の手が敵を拘束する。
ミナは氷の槍を放つ。
シュン!!
敵が倒れる。
しかし――
その時だった。
突然。
空気が震えた。
レイが止まる。
「……何だ?」
ルナも気づく。
「強い」
ミナの顔が青くなる。
「この気配……」
その瞬間。
屋上のガラスが砕けた。
ドォォン!!
一人の少年が
上から降りてきた。
年齢はレイと同じくらい。
銀色の髪。
そして――
金色の目。
少年はゆっくり立ち上がる。
カインが笑った。
「来たか」
ルナが小声で言う。
「誰?」
カインは言った。
「紹介しよう」
「エデン最高傑作」
少年はレイを見つめる。
その目はどこか似ていた。
カインが言う。
「実験体No.1」
空気が止まる。
ミナが震える。
「まさか……」
レイの目が細くなる。
「……No.1?」
少年は静かに言った。
「久しぶり」
レイ。
ルナが驚く。
「知り合い?」
少年は微笑む。
「いや」
「初めて会う」
そして言った。
「でも知ってる」
「兄さん」
レイの目が見開く。
「……は?」
ルナが叫ぶ。
「兄さん!?」
ミナも驚く。
「どういうこと!?」
少年はゆっくり歩いてくる。
「僕は カイ」
「実験体No.1」
そして言った。
「あなたの弟」
レイの頭が一瞬真っ白になる。
「……弟?」
カイは頷く。
「そう」
「僕たちは同じ研究から生まれた」
カインが楽しそうに言う。
「No.0とNo.1」
「最高の兄弟だ」
レイは拳を握る。
「ふざけるな」
カイは静かに言う。
「兄さん」
「一緒に来ない?」
ルナが怒る。
「何言ってんの!」
カイはルナを見る。
そして言う。
「邪魔」
その瞬間。
空間が歪んだ。
ドォン!!
ルナが吹き飛ばされる。
壁に叩きつけられる。
「ぐっ!」
ミナが叫ぶ。
「ルナ!」
レイの目が変わる。
「……やめろ」
カイは言う。
「兄さん」
「人間なんて守る価値ない」
「僕たちはもっと上の存在」
レイは一歩前へ出る。
「違う」
カイは首を傾げる。
「何が?」
レイは言った。
「俺は」
「お前と違う」
カイの表情が少し変わる。
レイは拳を握る。
雷が走る。
バチバチ!!
「ルナに手出したな」
レイの目が鋭く光る。
「……覚悟しろ」
カイは微笑んだ。
「いいね」
「やっぱり兄さん」
次の瞬間。
二人の体が同時に動いた。
ドォォン!!!
衝撃波が走る。
床が砕ける。
実験体No.0 vs 実験体No.1
兄弟の戦いが
ついに始まった。