死に戻り聖女は絆を知る

「今から君たちが手にする、聖獣を従える力を持った聖獣騎士たちも――あいつには勝てなかったんだからね」

強化されたとしても、それが勝利の保証とはならないと知り、ヴァレナたちに緊張が走った。

「まぁ、あのとき以来わたしはここに隠れていたからね。聖獣召喚の力を与える機会がなかったから当然なんだけど。でも今の君たちなら、全員召喚できるはずだよ」

緊張した空気が、女神の軽い口調で少しだけほぐれる。

「それじゃあ四人は目を閉じて、聖獣化するときと同じ感じにしてみて」

そう告げるのを見て、ヴァレナは数歩、後ろに下がった。

目を閉じた四人を、後ろから見守るためにだ。

しばらくすると――まずレオンに変化があった。

赤く、淡い光がレオンの背中から漏れ出すと、足を折って＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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