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紅蓮「雨花さ〜ん!!橙さ〜ん!!桃時さ〜ん!!」
橙「び、びっくりした」
桃時「何でアタシたちがここにいるって分かったのよ……今、朝よ?アタシたちは昨日の分の仕事が終わってなかったから今やっててここに来てるけど」
雨花「紅蓮先生のこの激しい動悸……クラスをしらみ潰しに回ったんだろうね」
「ていうか」
雨花「……どうしたんです?その頭」
雨花たちの視線の先には髪の毛が少しチリチリになった紅蓮先生がいた。
紅蓮「聴いてくれよ!あの話してた爆弾時計……なんと本物だったんだよ!!」
橙「紅蓮先生はトラブルメーカーですね……」
桃時「紅葉先生のことよ。あんたが毎朝中々起こしても起きないことに痺れを切らしたんじゃないの?」
雨花「それにわたしはあれが本物の爆弾だって知ってましたけどね」
紅蓮「何ですと!?」
橙「あっそのプリント渡して下さい」
桃時「ハイハイ、あっ雨花これおねがい」
雨花「ほいほい〜」
紅蓮「雨花さぁぁん?!?!」
雨花「あぁ爆弾の話でしたね。えぇっとですね……」
雨花は事の経緯を話す。
紅蓮「翡翠先生って……あの『TSLハイスクール』の?」
雨花「そうですよ」
橙「まぁあの方なら爆弾なんて簡単に作れるでしょうね」
桃時「なるほどねぇ。それでいつも困らせるあんたに仕返ししたってわけね」
紅蓮「紅葉の恨みの力かぁ……びっくりして想わず「このパワー!!」って言っちまったしな……」
橙「そんなに瀕死状態だったんですか!?」
雨花「いや。橙ちゃん。この人結構余裕あったと想う」
桃時「まぁ何にせよ。髪の毛が少しチリチリになるくらいで済んだんだから良かったじゃない」
雨花「うん。翡翠先生も人体に被害のない程度の爆弾って言ってたし」
紅蓮「想いっきり人体に被害ありましたけど!?」
橙「よっぽど近くで眠ってたんじゃないですか?」
紅蓮「そ、それはその……」
桃時「……はぁ仕方ないわね。髪の毛整えてあげるからこっち来なさい。先生」
紅蓮「ほ、本当か?!やったぜ!」
紅蓮先生は桃時に髪の毛を整えてもらうことにした。
橙「紅葉先生頼りにするんじゃなく、ちゃんと自分でも起きる意志を持った方が良いんじゃないですか?」
桃時「それはアタシにも刺さる言葉ねぇ……」
雨花「わたしも……」
橙「お二人共、親御さんに起こしてもらってるんですか?」
桃時「えぇ。お父さんにね」
雨花「誰に起こしてもらってるかは内緒〜」
紅蓮「ほら!みんな親に起こしてもらってるじゃないか!!」
橙「あなたは立派な大人でしょ!!」
雨花「まぁでも朝起きるのはいくつになっても大変だし、起こしてもらうのは良いんじゃない?少しずつ起きようという意志を持ちつつさ!」
紅蓮「あぁめぇかぉさぁぁん!!」
桃時「そうやって甘やかすから雨花に泣きついてくるのよ……」
雨花「あはっ!まぁ良いんじゃない?」
「はい」
桃時「終了〜」
紅蓮「お〜!!すごく綺麗になってる!!」
桃時「水とスタイリング剤しか使ってないわよ?」
橙「でもチリチリは元に戻りましたね!」
雨花「流石桃時ちゃん!」
紅蓮「やっぱ持つべきものは生徒会だな!ゲハハハハ!!!!」
桃時「魔王か」
紅蓮先生は、翌日から自分で起きるために目覚ましを十個買ったが、紅葉先生から「うるさすぎる」と苦情を承り、紅蓮先生がまた生徒会へ来たのは少し別の話。
紅蓮「不憫だ!!」
桃時「紅葉先生可哀想」
橙「十個は買いすぎですよ!」
雨花「でも努力してて偉い!」