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???「あーめーかー!!」???「最近名前叫ばれること多いなぁ……何?化茶」
「雨花」は「化茶」に声をかけられていた。
化茶「アタイなぁ!もうすぐ誕生日なんだよ!」
雨花「そうなんだ」
化茶「おっ!おめでとうって言わないんだな」
雨花「そうだね」
化茶「何で言わないんだ?」
化茶はにやんとした目で雨花をみつめる。
雨花「別に。ただ命が生まれただけの日に何も想えないから」
化茶「お前は命についてどう想ってるんだ?」
雨花「…………はぁ」
雨花は一つため息を零すと、話し始める。
雨花「「命」におまけとして付くものなんだよ。「生きる」っていうのは。「生きる」は「命」をそれらしくさせるためのものなんだよ。その程度のものなんだよ。「命」も「生きる」も。そんなものに意味や価値を見い出すほど愚辱な行為はないよ。そんな行為はただの自己満足だから。だから意味や価値なんてものわたしは感じない。……感じられない。」
そういえば
前にも雫さんに似たようなこと言ったな
化茶「な、」
雨花「な?」
化茶「な、」
「「何て堪らない顔なんだ〜!!」」
雨花「キモ」
化茶「興奮しすぎで死んじゃいそう〜〜♡」
雨花「死ねば良いのに」
化茶「最高の誕プレだ!なぁ!その顔をチェキで撮って良いか?」
雨花「別に良いけど……あんたそういうのどうやって手に入れてるの?」
化茶「ツテがあるんだよ〜ツ・テ・が!よっし!じゃあその表情のままこっち向いてくれ〜はいバター」
カシャッ
化茶「おぉ!出てきた!このチェキにサイン書いてくれ」
雨花「サインなんて書いたことないし分からないから適当に名前だけ書くよ」
雨花はチェキに名前を書いた。
化茶「あんがとよ!あ・め・か!」
化茶は大切そうにしまった。
化茶「なぁ雨花。あいつらと一緒にいる時とアタイと一緒にいる時では対応が違うだろ?どっちが本当のお前なんだ?」
雨花「本当の自分なんて分かりきってるよ。わたしは……」
「「人を傷つけ続けるためだけの物だよ」」
化茶「へぇ〜そうかそうか!」
雨花「でも関わり方が違うのは、あんたと一緒にいる時の気楽さと橙ちゃんたちと一緒にいる急楽さが違うからだと想う」
化茶「例えばどんな風に?」
雨花「……あんたと一緒にいる時は心の中で想う存分暴れられる感覚がある気がする……でも橙ちゃんたちといる時は……」
《雨花さん!》《雨花〜》《雨花》《雨花〜!》
雨花「……少しずつ触って硬すぎるくらい硬いとっても分厚い心の防御壁を溶かし壊してその中の「空っぽですらない」を受け止めてくれるような楽さがある感覚がある気がする……かな」
化茶「じゃあアタイはその防御壁が壊れないことを祈ってるにゃ〜その方が……誰にも、誰からも、心を開かない空っぽですらない「何も映っていない目」のお前を堪能できるからな!ぬふふっ」
雨花「笑い方キショ」
化茶「ふにゃ〜じゃあにゃ〜あ・め・か・!」
化茶は去っていった。
雨花「命……か」
できることなら
当たり前に命の尊さを感じられる
そんな人間になりたかったな
そして、雨花は生徒会室に向かったのだった。