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md視点
「じゃじゃーん!ここが我らの国!R国だよ!正式にいうと運営国!」
そう言われて紹介されたのは賑やかな街
…みんな楽しそう
買い物してたり、公園で遊んでたり、
こんなの見たの、はじめて
いつも室内だったし鍵閉められたから自由に外に出たことなかったんだよね
「次はここだね。俺らの住んでる軍!ここに君は一緒に住んでもらうよ」
軍の門をくぐり、 会議室?みたいなところに連れられた
会議室にしてはなんか…ごちゃごちゃしてるというか…
青くて丸い可愛いぬいぐるみある…
なんなら豚の天使?みたいなのも赤い毛玉も…
「ねぇ、そういえば君は名前なんていうの?」
「俺も気になるわ」
「…ナイ」
舞人としか言われることがなかったから名前なんて必要なかった
そう思ったら俺って可哀想な人みたい
実際窮屈だったし人によっては暴力とかふるう人もちょっといたけど
「そっか。でもそれじゃ困るから…」
そういうと俺の目を見て閃いたような顔をする
「瞳、緑なんだね。緑色って名前にしない?」
…ちょっと、いや、だいぶ気に入った
単純かもだけど俺の瞳は自分の体の中で1番気に入ってるところ
お母さん譲りの瞳で、よく褒めてくれたのを覚えてる
「ウン…!」
「安直すぎんか?お前」
「まぁ本人がいいならいいんじゃない?」
この人たちは名前なんて言うんだろう
「あ、紹介してなかったね!俺はらっだぁ!一応総統だよ!」
「金豚きょー。きょーさんとかって呼ばれてるけど好きに呼んでくれて全然ええよ」
「名前はレウクラウドだよ。レウさんって気軽に呼んで〜」
「俺はコンタミだよ!呼び方は何でもいいけどコンちゃんが1番親しみあるかなぁ?」
らっだぁ、きょーさん、レウさん、コンちゃん
なんからっだぁだけ距離ある感じ…俺を拾ってくれた人なのにそれはやだな…
「…ラダオクン…ッテ呼ビタイ…!」
「!それって俺のあだ名!?呼んで呼んで!ありがとー! 」
そんなこんなで時間が経ち、日が沈みそうになりかけているとき、らだおくんが口を開いた
「いきなりでごめんね
みどり。貴方に心を奪われました。その声、いや、みどり自身。力を貸してくれませんか? 」
跪きながら俺に手を差し伸べる
他のみんなはらだおくんの周りに立ち、俺を優しい目で見つめている
総統達がこんなことをしていいのかわかんないけど
…正直まだわからない
けど、確かに言えるのは俺が信じたいって思ってるってこと
俺を商売目的でもなく、名付けてくれて、ただ綺麗と褒めてくれた人達
この国にきて今に至るまでずっと楽しかった
信じてもいいと、初めて心から思えた
「俺デイイナラ…力ニナラセテ…!」
そう言ってらだおくんの手を思い切り掴む
俺の力ではその強い思いが伝わったかわからないけど、俺の出せる1番強い力で握った
「ほんとっ!!?」
「じゃあこれから俺らの軍の仲間ってことやな」
「みどりくん、よろしくな!」
「あだ名考えちゃった!みっどぉって呼ぶね!よろしく!」
このみんななら、仲良くできるかも…!
あとから教えてもらったんだけど、らだおくんとレウさんはいたずらしたときの反応がいいらしい…!
ふふっ、楽しみがひとつ増えちゃった
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コメント
4件
この少し陽気なみどりくんの中に裏が入ってそうな雰囲気が曖昧な感じしてこれからのストーリー面白そうです︎^_^‼️ これからどのようなみどりくんが見れるか期待です👀✨