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太陽の陽射しが差し込む廊下。
月丘悠太は背筋を伸ばし、どこか決意したような顔で、職員室の扉の前に立ち止まる。
悠太は、深呼吸してノックした。
「失礼します。月丘悠太です。佐賀美先生はいらっしゃいますか?」
少し間が空いてから、
「は~い、どうぞ~。」
声の主の方に向かうため、職員室に入った途端、コーヒーの香りが鼻腔をくすぐる。
すると、そこには少し薄汚い衣服を着た、30代ぐらいの男性が座っていた。そう、佐賀美陣だ。
「よ~し、来たな月丘。……来てもらって早々悪いんだが、実はもう一人のプロデュース科の生徒が来てなくてな……。」
察してくれと言わんばかりにチラチラ見てくる。
「………分かりました。探してくればいいんですね?」
「悪いな、頼む。えっと、名前は………」
(名前はあんずさん。焦げ茶色の髪に水色の瞳……)
悠太は、頭の中でこの言葉を復唱しながら、あんずを探す。
すると、どこかの教室から楽しそうな笑い声が聞こえる。その教室に向かうとお目当てのあんずがいた。
(見つけた。)
すかさず声をかける。
「あんずさん。佐賀美先生が_」
「わ~!君も、もしかして転校生??」
突然話を遮られて、驚いたが、声の主の方に振り向く。
そこには、太陽みたいに明るい髪をした、華やかな顔立ちの男の子がまるで星のようにきらきら輝いた目でこちらを見てくる。
悠太は、一瞬時が止まっかのように固まったが、すぐに気持ちを切り替える。
「はい。プロデュース科に転校してきました。月丘悠太です。」
「えー!!あんずと同じプロデュース科なんだね~。……あっ!俺たちの名前言ってなかったね、俺は明星スバル!そして後ろにいるのはホッケーとウッキー!」
「あだ名で紹介するな、明星。」
すかさず突っ込んだのは、綺麗に整えられた黒髪にクールな青色の瞳をもった男の子だった。
(この人どこかで見たことがあるような…?)
「ともあれ、俺は氷鷹北斗だ。よろしく。そして、隣にいるのは……」
悠太が北斗の隣にいる人物を見ると、そこには、どこか懐かしい緑色の瞳をした、眼鏡がチャーミングな男の子がいた。
「遊木真です!よろしくね、月丘くん。」
(んん~?)
悠太は気づいた。
(なんか自己紹介が始まってるけど、私、あんずさんを職員室まで連れてこないといけないんだった、!)
「はい!明星さん、氷鷹さん、遊木さんですね。すみませんけど……」
「え〜、苗字にさん付けってちょっと堅苦しくないオッキー?……まぁ無理して直す必要はないけど…。」
悠太は目を真ん丸にしてから、スバルに言う。
「オッキー?」
「そう!月丘悠太だからオッキー! 」
悠太がスバルを見つめながら、数秒固まる。するとスバルが、
「嫌だった?あだ名……」
すると、悠太が、
「違います!!ただ、あだ名で呼ばれたの初めてで、その俺、あんまり同年代の友達がいなくて、だから、あだ名で呼ばれたのすごく嬉しい!……です 」
言葉が少々おかしくなりながら、必死に反論する。すると、教室の扉が開く音がした。
「お~い、月丘が中々帰ってこないから、結局俺が2人とも探すはめになったじゃないかぁ〜。」
「佐賀美先生!/佐賀美ちゃん!」
「すみません。少し皆と話し込んじゃってて。」
悠太が謝る。
「いや、いいよ。それよりも、 ……よし、あんずに月丘二人とも来てるな。これで記念すべき初のプロデュース科の生徒が揃った! 」
※言葉がおかしいところがあるかもです。
原作の登場人物の話し方が違かったらすみません。