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※ セックスしてるだけ
「ッふ…、っあ”ッッ!!!」
頭上に位置する照明が煌々と大きなベッドの上の2人を照らす。天乃の組み敷かれている猿山にはいくつもの鎖が付けられている。首、両腕、両足首の計5箇所に付けられたそれは光を反射し、耳障りな金属音を鳴らした。
「すっごく気持ちいい。らだぁもそうでしょ?」
肋が浮き出るほどに薄い体を掴み陰茎を身勝手にピストンさせる。ピストンを繰り返す度に漏れ出る声が、溢れ出る涙が、天乃にとってこの世界の何よりも愛おしかった。そう、それは文字通り愛弟である呂戊太を超えてだ。
「やあああああ!!あまの!!!嫌だあァ!?」
頭を激しく左右に振り涙を撒き散らしながら猿山が否定の言葉を述べた刹那、人体からは到底なっていい音ではない音が鳴った。猿山の視界は白くスパークし焦点が合わない。涙は止まることを忘れ、滝のように溢れるだけだ。
「あっは。結腸挿入った。」
「あ……あ………?」
「ここ、らだぁが入れてくれないと挿入らない所だよ。嬉しい、ありがとう」
あまりの快楽に放心していた猿山の頬を優しく叩きながら天乃はそう言った。未だ宙に浮いているような意識を叩き戻すかのように首の鎖が引かれた。本能的な恐怖すらも快楽に変換するようなキスが落とされる。初めてのキスで困惑した猿山が口の中を犯す舌から逃げようと舌を縮こますが無意味に絡め取られた。
「ん……ふ……♡」
猿山に降りかかる優しい快楽と幸福感。相手は自分を監禁した最悪な人間だということを忘れてこの先を求めてしまいたくなる。けれど、猿山に付けられた鎖は現実のものだった。幾度か繰り返されたこの行為も嫌悪と快楽に溺れるだけで幸福感を感じるのは久方ぶりだった。
「すっごい幸せそう。もうこのまま堕ちゃいなよ」
鎖が離され再びベッドに沈む。忘れられない幸福感が猿山の理性を崩しにかかった。けれど猿山は自身の「ここから逃げ出す」という決意を変えないため、幸福感を吹き飛ばすように激しく首を振った。
「……そっか」
そう悲しさを声に含ませた天乃はピストンを再開した。長いストロークのピストンは猿山に暴力的とも言える快楽を叩きつける。
猿山が堕ちるまでは時間の問題だった。ただ、気力で持ちこたえているだけである。そして、その気力が限界に近づいた今、ピストンを止めた天乃が優しげな声で言葉を発する。
「俺なら、らだぁのこと沢山愛してあげられるよ。一生、殴ったりしないからさ。だから、らだぁも少しでいいから俺の事、好きになって?」
天乃が猿山のことを知り尽くしているからこそ出てくる言葉は猿山の理性を崩すのに十分なものだった。動揺で色付いた瞳が何かを探すように揺らいでからじっと黄色を見つめる。
「 」
「はは、ありがとね。らだぁ」
猿山の夜は、もう開けない