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第5話『なんでも言い合える仲で』
佐倉「 初 め て … 俺 で よ か っ た の … ? 」
そう上目遣いで彼は聞くけど、当たり前だろう…だからキスをしたんだ、他の初めても奪ってやりたいし奪って欲しい、と口走ろうとしたけど流石に考えた、それはやばいな思い。
それは抑えたが他に何も思いつかず、頭の中を整理してこう言う
月見「 … 佐 倉 が よ か っ た … 」
佐倉「 あ 、 あ あ そ っ か … 」
月見「 佐 倉 は 初 め て … 俺 で よ か っ た ? 」
佐倉「 い や … 俺 初 め て じ ゃ な い け ど … 」
月見「 え ぇ ぇ ぇ っ ! ! ! 」
その大きな声が静かな廊下に響き渡る。
だって、とてもびっくりしたんだ…小学校からの仲でそれなのにそんなこと一言も聞いたことがない…俺は好きな子の好きなところや母に怒られた理由など色々報告するように話してきたのに、だからこそ少しショックを受けた。でも俺の初めては佐倉だったからそれだけで満足だ。
佐倉「 な ん か ご め ん … 」
月見「 い や 大 丈 夫 … 俺 の 初 め て が
佐 倉 だ か ら さ 」
佐倉は少し不安そうな顔をしていたから俺は笑顔で答えた。それに嬉しいって思いも伝えた、だからきっと佐倉はまたあの素敵な笑顔になるはず。
佐倉「 ご め ん … も う 少 し 待 っ て て も う す ぐ で 受 験 終 わ る か ら 、 」
俺の前でそんな悲しい顔しないで。
俺はずっと待ってるから、君がまた俺の隣に来てくれるまで、いつまでも。
月見「 … 大 丈 夫 ず っ と 待 っ て る か ら 。 」