この狭い世界の端っこで

「夏海ーーーー！起きなさーい！！」

あるあるすぎるこのセリフと思う

「はぁーい」

ガチガチの体を解すように起きる

軽く息を吐き、

「憂鬱だなー」 とボソッとつぶやく

多分ほんとに思っていないが

一応言ってみたかった

アツアツのトーストをかじり、寝癖を整えて

今にも靴擦れしそうな靴を履き家を出る

「忘れ物ないー？」

「ないー」

「いってきまーす」

軽くてを振りながら言う

いつも通ってる道だけどなんかエモい

それにしても暑い暑すぎる

まだ5月だと言うのに

私の教室は２ー５端っこのくらい教室

「なっつみー！おはー」

朝から元気すぎる加藤美香《かとうみか》

「おはー」

といつものようぶっきらぼうに返す

クラス替えがあり、１ヶ月がたったはずなのに未だにクラスに馴染めない自分かいる

私はクラス全員の名前を知っているのに

クラスの半数は私の名前を知らないだろう

意味わからん