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薬のせいにしてしまえ。
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「ふむ…どうしたものか…」
ご都合主義…そう言われるものだろうか。
調べたところで漫画しか出てこなかったのだ、そういうことだろう。
目の前には
(お薬💊飲まないとゴックン( ‘ч’ )出れないヘャ‼️😊)
「…おぢさん構文?」
丸を含んだゴシック体の看板がどどんとドアの上に置かれた小綺麗なシチュエーションを注文したのかと思う程作り込まれた部屋には隣で我がグループの最年長が眠っている。
ツッコミたくなる事しかない。
「1度起こすべきか…」
『んぁ…??』
「あ、起きました?」
床からゆるりと起き上がる彼の顔はぼんやりと目を垂らし辺りを見つめた。
『……どこここ』
「いや…分からないです」
『…はい?』
目を擦り地に足を着け見渡す間もなく上を見たおかめさんは困惑を表すかのように眉間に皺を寄せる。
『…なぁにこれ』
「なんでしょうね」
『薬…?どこにあんの。てか何の薬…』
見渡す先には木の棚に置かれた小瓶が10個、下には薬であろう粉が溜まっている。
プロキオン。そう書かれた紙が瓶には巻きついている。何かのテープで貼ったのだろう
「これですかね。」
『ン……』
『プロキオン…ね』
「知ってます?」
『うん。有名な精力剤だったかな。』
精力剤。1度使った事があるが1人だとよく分からずただ火照るだけの薬になった覚えしかない…
適当な事を考えているとおかめさんは少し振った小瓶の蓋を開けぐっと飲み喉仏を揺らした。
『…ほぼ水だね。無味無臭』
初めて飲んだんだよねなんて笑いながら全て飲み干すと次の小瓶に手を出し始める。
「…そんな飲めるもんなんですね」
『うん。飲む?』
残った手で小瓶を差し出すのに押され受け取り降って飲むと本当に水の味しかしない。
余裕で飲み干すとおかめさんも同時に飲み干したようだ。
『…これ酒だわ』
「え」
『何本か紛れてんのかね。』
そろりと手を伸ばした棚の小瓶を開けるとアルコールの匂いが鼻の奥に入り込み、喉に通すと飲み覚えのある味が舌を支配する。
「リキュールですか…」
『ぽいね。』
その後も次々と小瓶の液体を飲むも体が火照る程度、感度が上がるなりムラつくなりは無く当たり前の様にドアは鍵の音を立て開いた様だ。
『思ったより余裕だったんやけど???』
「いやほんとですよね…」
『何この成人男性が勃たせながら平然した顔してるヤバい図』
「ふハッ、言えてますね」
思った倍余裕すぎて少し困惑しているが…ご丁寧に用意された布団やシャワー室はぽつりと孤独に置いてある。
「おかめさん。」
『んー…?』
「ん、こっちきてください。」
そろりとベッドに腰を下ろすと不思議そうに歩いてくる足取りに目を奪われる。
『なにー?効果でもあった訳?』
「いえ…特にないですが」
『…!?』
「少しだけ、勿体ないなぁ。と」
両手を頭上でベッドに押し付けると驚いた様に耳を赤くする。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『んッ…くあッ…!』
「痛いですか?」
『んんッ、へぇき…』
肌のぶつかり合う官能的な音が部屋にひびき中のきつさを解すように緩く緩く動くもなかなかきつさは取れぬままだ。
『きっ…つん…』
「…」
『奥…きていいよ…』
「…壊れちゃいますよ?」
いいから。なんて懇願するように吐き出す言葉に胸を高鳴りぐっと押し込む。
『あぁっ…!?んッ、は』
「無理しないでください?」
『ぃ、いの…』
身体を跳ね上げ枕を掴む姿は色気を放ち獣の様に歯の隙間から出る息はなにか我慢してるようにも思える
「おかめさん…イって」
『うぁっ…ひッふぐっ』
白濁を吹き出すモノを指で扱くと体を何度も震わせ腰を反りあげる
「ん…くっ」
締め付けるアナから引き抜くと我慢していた液が自分のモノから出ていく。
「お風呂、入りましょうか。」
熱く火照った体もした事もすべて薬と酒のせいと言い訳の仕方を考える自分は随分狡いのだろう。
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