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sr視点
メンバーと解散したあと家に帰ってあるギターのカバーを取った。
それはなろ屋さんが脱退する1週間前になろ屋さんがくれたものだった。
「…そらちゃん、このギターあげる。」
なろ屋さんの家で遊んでいる時、急に言われた それは、なろ屋さんが 愛用していたギターだった。
「えぇえ!?!?ギター!?なんでそんな急に!?え!?」
確かにこれは僕が高くて買うのを諦めた憧れのギターだったけれどそんな急に…どうしたんだろ…?驚いていると
「僕、ギター他にもあるし。それにそらちゃんなら僕より使いこなせると思うんだ。」
そうなろ屋さんは優しく微笑んだ。
「でもこれめっちゃ大切に使ってて手入れも毎日してたのに…?」
これはなろ屋さんが活動のお金で買った大切なギターなんだって。
みんなのお陰で買えたからもっとめろりすのみんなにこれでいい音楽を届けるんだって。
みんなに誇らしげに自慢していた。
それなのに急になんで?僕の頭の中にはそれしかなかった
今思えば脱退してもう使わなくなるからもう必要ないと判断したのかもしれない。
なろ屋さんに貰ったギターはまさに理想的で、弦の高さも丁度良くて音もよかった。
今でもあの窓からの夕日に照らされて微笑むなろ屋さんの顔を忘れない。
そんな事を思い出していたら頬に小さな雫が流れた。
ki視点
メンバーで集まりもう解散という時にかもめんがこっそりと声をかけてきた。
「なぁ兄弟、この後空いてるか?」
「空いてるけど…どうしたの?」
かもめんから誘われることなんてほぼないので不思議に思っているとかもめんが、こっちこっちと手招きをした。
歩きながらかもめんが言った。
「…なろぴ…どうしたんだろうな…」
どうやら今日はなろっちのことで呼んだらしい
「ほんとにな…」
「あんなに活動に熱心だったなろぴがなんで…」
かもめんが訴えかけるように言った。
歩いていると見覚えのある場所についた。
「懐かしいよな、ここ」
ここは去年みんなできた海辺だった。
「ほんと、あの頃はこんな事になるなんて予想もつかなかったな…」
海の音を聴きながら俺達はコンクリートの地面に座って夕陽を眺めていた。
「あの頃に戻ればいいのに…」
かもめんは寂しそうにどこか遠くを見つめていた。
かもめんがスマホをいじっている。
何かと思っていると聞き覚えのあるメロディー耳に入ってきた。
「…茜色花火…」
確か茜色花火はみんなでここに来た時なろっちがふと何かを思いつき曲にしたと言っていた。
懐かしい…あの夏に戻りたいな