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満月の余波が残る、熱気と乱れた呼気が支配する私室。
「……ハッ……はぁ……ッ……! 」
「くそっ、熱が引きやがらねえ……っ!」
絶頂を迎えたはずのウルフの胸板が、激しく上下していた。
激しい結合の果て、Mowlの最奥を貫いていたウルフの下半身——その根元が、イヌ科特有の本能である「陰茎球の膨張」を起こし始めていた。
ズルッ、と抜かれようとした瞬間。
ギュッ……!!
「に゛あ!?」
Mowlの身体が、弾かれたように大きく跳ね上がった。
最奥から抜け出るはずだったウルフの猛々しい塊が、Mowlの過敏な肉壁を限界まで押し広げ、ガチリと「栓」をされたかのように完全に固定されてしまったのだ。
「にゃ……っ!? な……なんですか……これ……っ! 抜け……抜けない……っ!?」
Mowlは耳を真っ赤に染め、パニックに陥って瞳孔が激しく開閉する。
必死に腰を浮かせ、ウルフの肉体から逃れようと前脚を動かす。
しかし、いくら身を捩ろうとも、下半身の奥深くで強力に噛み合った結合部は、まるで鍵がかけられたかのようにビクともしない。
それどころか、暴れれば暴れるほど内側が限界まで圧迫され、激しい熱と痺れるような快感が脳髄を突き抜ける。
「おやめくださいっ! 何が起きているのですか……っ!?」
爪を飛び出させ、パニックのままベッドのシーツをズタズタに引き裂くMowl。
「身体が……くっついて……離れない……っ! にゃあぁっ……!?」
紳士としての冷静さを失い、戸惑いに毛を逆立てて喘いでいる。
そんなMowlのパニックに満ちた姿を、ウルフは太い腕で「ガシッ」と抱きすくめた。
「落ち着け、Mowl……! 暴れんな……ッ!」
「離し……離しなさい……ッ! 抜いてください……っ! このままでは私めの身体が……にゃあぁっ……!」
「無理なんだよ……! イヌ科の習性だ……っ。『結び(ロック)』がかかっちまった……!」
ウルフの低い声が、Mowlの耳元で荒く落ちる。
ウルフ自身も、本能が引き起こしたこの強力な「交尾栓」を自分の意思で解除することはできない。
雄としての本能が、自分の番(つがい)であるMowlの胎内を確実に自分の種で満たし、他の男へ渡さないために引き起こした、絶対的な縛りであった。
「ッ……結び……ですと……っ!? な……なんという野蛮な構造……っ!」
「野蛮で結構だ……。俺の種が全部お前の中に留まるまで、絶対に離れねえよ」
ウルフは逃げようとするMowlの華奢な腰を太い両腕で抱え込み、自身の胸板へと隙間なく密着させた。
そして、フサフサとした太い黒尻尾をMowlの腰から脚へと「くるん」と巻きつけ、二頭の身体を完全にひとつへと溶かし合わせる。
城プル
11,005
#1x1x1x1
ゆ(旧「ゆゆゆゆ」)
1,088
繋がったままの最奥から、じんわりとウルフの熱い体液が溢れ出していく。
トク…、トク…
「にゃ……ぁ………、ウルフ殿……奥が……まだ…ずっと熱いです……っ」
「……あぁ。しばらくこのままだ。大人しく俺に抱かれてろ」
パニックで過呼吸気味になっていたMowlの首筋へ、ウルフはザラついた舌で優しく「ズリッ……ズリッ……」と舐め上げ、宥めるように親愛の毛づくろい(アログルーミング)を始めた。
ウルフの強い体臭、首筋を包む毛並みの暖かさ、そして下半身で絶え間なく存在を主張する圧倒的な結合の質量。
逃れられないと悟ったMowlの身体から、徐々に緊張が抜けていく。
パニックの涙に濡れていた瞳がとろんと溶け、胸の奥から耐え切れない喉音が漏れ出し始めた。
ゴロゴロゴロゴロ……………っ♡
「ふ……素直になったな、猫殿」
「……っ。私めは……物理的に捕獲されているだけにございます……にゃう……っ♡」
口では強がりを言いながらも、Mowlは自らウルフの胸板へとハチワレ顔を埋め、太い腕の中に収まった。
下半身ががっちりと繋がったまま、解けることのない「永遠のような密着」。
朝の光が神殿の私室に差し込むまでの間。
Mowlはウルフの腕の中に閉じ込められ続けるのだった。