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ぶんさいくれませんかほんとに大好きでまじで世界に広めたいこの話
いつからだろう。
友情を無視してでも好きなやつを守りたい。
そう考えるようになったのは。
〈渡辺side〉
思う存分泣いたふっかは、
疲れ果てたのか俺のベッドで眠っていた。
あいつは泣きながら、
俺に起きた事全てを教えてくれた。
照が冷たい事、仕事を理由に避けてくる事、
記念日に帰ってこなかった事。
俺はふつふつと怒りが湧き出してきた。
照とふっかと俺は、大学の時からの親友だった。
いつも馬鹿みたいなことして、
3人でいれば最強だった。
なのに、
何でこんな事になったんだろうな。
すやすやと眠る顔を腫らしたふっかを見ながら、
俺は呟いた。
渡 “俺だって、お前のこと好きなのにさ。”
そして俺は、ふっかにキスをした。
午前3時頃、携帯がなる音で目が覚めた。
ふっかの携帯だった。
“照”
その名前を見た瞬間、
俺は衝動的に電話に出てしまった。
渡 “なんだよ。照。”
岩 “翔太?なんでお前が出んの?”
申し訳なさを感じない声に、
俺は苛立ちを覚えた。
渡 “お前どういうつもりだよ。”
岩 “は、?”
渡 “ふっかなら俺の家にいる。
悪いけどお前に返す気ねぇから。”
岩 “ちょっと待てよ。俺なんかしたか?”
渡 “お前、ほんとなんも分かってないんだな。
とにかく今はふっかに会うな。”
俺はそれだけ伝えて電話を切った。
30分位経って、インターホンが鳴った。
息を切らした照だった。
渡 “なんで来たんだよ。”
岩 “ふっか、連れて帰るから。”
渡 “お前ふっかの事傷つけといて何言ってんだよ。”
岩 “は?”
渡 “お前俺があいつを誘ったと思ってんの?
あいつが俺の家に来たんだよ。泣きなが ら。”
岩 “どういうことだよ。”
渡 “お前のせいだろ。
昨日、付き合って2年の記念日だよな?
なのに日付変わるまであいつ放っておいた んだろ。”
岩 “それは、”
渡 “お前まさか忘れてたのかよ。
最低だな、お前。
ふっか言ってたよ。
付き合ってる意味が分からない。
照が前までの照に戻るのを待つのがしんど いって。”
岩 “、、ごめん。”
渡 “この際だから正直に言う。
俺ふっかのことが好きだ。2人が付き合う前 から。”
岩 “嘘だろ。”
渡 “嘘じゃない。
でも、2人が幸せならそれでよかったん
だ よ。
なのに、照のせいで悲しい思いしてるふっ か、
これ以上見てらんないんだよ。”
岩 “、、、”
渡 “お前がふっか幸せにしないなら、
俺が幸せにするから。
今のお前に、あいつと会う資格はない。”
そう伝えた俺は照を外に出してドアを閉めた。
友情が壊れる音がした。