「利っ――」
扉を引き開けたと同時に、あたしはきっちりとした隊服姿で廊下にたたずんでいたレインの腕をつかむと、そのまま力任せに部屋のなかに引っ張りこんだ。
不意打ちに受け身がとれずに、よろめきながら室内に足を踏みこんだレインに、あたしは両腕を伸ばすと彼の首もとに抱きついた。
「レイン――来てくれたのね……!」
まるでずっと恋い焦がれていた男性がやっと自分に振り向いてくれたような――そんな胸が打ち震えるような錯覚を覚えながら、あたしは彼の男性らしい首筋にしがみつく。
これも薬物の効果なんだろうか――……彼の端正な顔立ちも、綺麗な紺色の髪も、引き締まった男性らしい体つきも、すべてが好きで好きでたまらなかったと思えてくる。
突然に下着姿で飛びついたあたしに、レインはひどく動揺した様子で、あたしの体をそっと引き離そうとする。
「り、利緒っ――いったい、どうしたんだ? ラザラス王国の内******************
*******************
**************
*****************
*******************
************
**************
*****************
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!