テラーノベル
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スクランブルエッグを作っていると、下にこのえ以外の人の気配を感じた。ゆっくりと下を向いたが、そんなものはいなかった。すると、背後から肩を掴まれた。「ねぇ、あなた…だれ?」少しゆるやかな話し方だが、どこか緊迫を感じる。わたしは返事することなく、スクランブルエッグを作り続けた。
次の瞬間、急に火が消えた。
わたしは隣を見ると、髪が上がっていて額が丸見えの小さな女の子が居た。「わたし、さっきからあなたにはなしかけてるんだけど…。」少しプクッとした表情でわたしをみた。わたしは考えて、「私はね、まいごさんって言う人なんだ。」「まいごさん?」その女の子が聞き返してきたので、こくりと頷いた。頷いてあげると、その女の子は自己紹介を始めた。「わたしはここみ。よろしくねぇ。」緩かな声と口調で、とても眠くなりそうだ。気づいたらスクランブルエッグは少し焦げ目が付いていて、とても焦った。
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