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コメント
2件
すごい大好きですこう言うの!🫶🏻😍
新しい話です
ジヨタプかタプジヨです!
最近にょんとりばっかり書いていたから…
学パロです
ジヨン→🐲 TOP→🔝
1話
昼下がりの廊下。
ジヨンは、窓から見える校庭の向こう、美術室に向かって歩く長身の先輩の姿を見つけた。
淡い光が差し込む中、制服のシャツの袖を少し折り、無造作にスケッチブックを抱えている。
——TOP先輩。
学校中で有名な美形で、美術部のエース。けれど、誰も気軽に話しかけられない「一匹狼」。
ジヨンはその姿を、いつも遠くからこっそり見ていた。
⸻
ある日の放課後。
ジヨンが廊下の角を曲がった瞬間、正面から誰かとぶつかった。
ドサッ、とスケッチブックが床に落ちる。
🐲「す、すみません!」と慌てて拾い上げたジヨンは、そのページを一瞬だけ見てしまった。
そこには、夕焼けに染まる街を、まるで風が吹いているかのように柔らかいタッチで描いた絵。
息が止まりそうになるほど、きれいだった。
🔝「……見たのか?」
低く落ち着いた声。TOPが少し眉を下げてスケッチブックを受け取る。
🐲「あ、いや、その……。すげぇ、上手いなって……」
言葉が途切れるジヨン。
TOPはふっと口元だけで笑った。
🔝「ありがとう。」
その笑顔は、驚くほど優しかった。
⸻
それから数日後。
なぜかジヨンの足は、美術室の前で止まっていた。
🐲(なんでオレ、こんなこと……)
心の中で自分に突っ込みながら、そっと扉を開ける。
中では、窓際の席でTOPが真剣に絵を描いていた。
光が髪に反射して、輪郭が柔らかく浮かび上がる。
筆を持つ手の動きまで美しい。
🐲「あの……」
声をかけると、TOPは手を止め、静かに振り向く。
🔝「また会ったな。」
ジヨンは慌てて目を逸らし、机の端を指先でつつく。
🐲「……別に、会いに来たわけじゃねーし。絵……見たくて来ただけだから。」
🔝「それを会いに来たって言うんじゃないのか?」
TOPが柔らかく笑う。
その笑顔に、ジヨンは思わず耳まで赤くした。
⸻
日が落ち始めた頃、二人は窓際で並んでスケッチブックを覗いていた。
🐲「先輩の絵、見てると……なんか、ここじゃないどっかに行けそうな気がする。」
ぽつりと漏らしたジヨンの言葉に、TOPは少し目を細める。
🔝「じゃあ、その”どっか”を、一緒に描くか。」
ジヨンは驚いてTOPを見る。
🐲「……別に、いいけど。」
口ではそっけなく答えながら、胸の奥が熱くなるのを感じていた。
——こうして、ジヨンの放課後は、TOPと同じ景色を描く時間で埋まっていく。
こういう話久しぶりかも……