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君がこのままずっと、そばに居てくれればいいのに。
僕はその言葉をぎゅっと胸に押し込んだ。
君は僕より頭1つ分小さくて、艶やかな長髪が綺麗だった。にへっと笑う顔がとても可愛らしくて、抱きしめたくて、離したくないくらいに好きだった。
君と出会ったのは高校に入って同じクラスになった時、君は目の前の席で臆病な僕によろしくと元気よく挨拶してくれた。
僕の通っている高校は2年生から学びたい種目に応じて、クラスが分けられる。
君がお絵描きが好きだって言っていたから、不得意だけど、僕もイラストデザイン科を選んだんだよ。
君は沢山の友達が出来る中で、僕にも話しかけ続けてくれたよね、すっごく嬉しかった。
課題で2人ペアを作る時も、僕と一緒にペアになってくれたよね。
イラストを描く時、君は必ずポニーテールにして気合いを入れて、本当にすごいと思う。僕はそんな君に憧れてたよ。
でも
もう僕は君に会えなくなっちゃうんだよね。
まだ卒業まであとひと月あるけど、体を起こすのがつらくって。ごめんね。
君は僕のどこが面白くて一緒に居てくれたのか分からないけど、そんな君に本当に救われたんだよ。
だから、今まで君から会いに来てくれたけど、最後は僕から会いに来たんだ。
びっくりすることも、新しい発見も、君と見つけられて嬉しかった。
これが恋なのかもしれない、でも、これはただの執着心にすぎないんだよね、分かってる。僕は優しい君に漬け込んでるんだよ。
良かった、君は僕から解放される。
僕がいなくっても、君はたくさんの友達がいるから、だいじょうぶ。だからさ、そんなにぐしゃぐしゃなかおしないで、ね、
ごめんね、いや
ありがとう。
君と出会ったのは高校に入って同じクラスになった時。出席番号が2番の君、私は友達を作らないとって焦って君に話しかけちゃったんだよ。
ちゃんと顔見たら、君は凄く青白くて、いかにも病気です!って感じでビックリしちゃった。けど君は見た目と反して元気よく喋るから、二重でびっくりした。それから時が流れるのが早くて、私は他にも友達を作ろうと頑張ったけど、なにせこんな性格で、思った事はすぐに言葉に出ちゃう。
だから女の子達は私の裏で陰口を叩いてた。初めは気にならなかったけど、君に大丈夫?と聞かれて、君が本当の友達なんだって気付いた。それから私は君といる時間が楽しくて、ついつい君に話しかけちゃった。
君も他の人と話したいだろうけど、私のわがままで一緒に居た。
君はどんどん青白くなっていって、出会った当初と比べたら、ぼーっとする事が多くなって、すぐに疲れたと、止まっちゃう。私は君が重い病気なんだって思った。けど君は違うって。風邪だって言ってた。絶対ちがうのに。
12月、君が倒れて入院した。一緒に卒業して、大学も同じ所にしたのに、君は、君は私を裏切った。
君がいてくれないと、君じゃないと、君だけが私を友達として大切にしてくれた。君だけが。君と離れたくない。
1月下旬。私は君の病室に足を踏み入れる。
他愛もない会話。お決まりのセリフ。
君は私を慰めて、もう時間だと私を外に出るよう促した。私は病院から出て、数歩。
君が後ろからいきなり走って来て、息もきれ切れで、私が口を出す前に君は沢山の言葉を吐き出した。私はなんて言ったらいいか分からなくて
つい、呪いの言葉を言い出しそうになった。けど、私は胸にそれを閉じ込めた。
君は私の前で倒れて、起き上がることはなかった。
あぁ、どうして優しい人はすぐに居なくなってしまうんだろう。
どうして意地汚い人ばっかり生き残るんだろう。
どうして君はそんなに優しくいれたんだろう
言わなくてよかった。この言葉、きっと君を縛り付ける。きっと君を忘れられなくなる。
君がこのままずっと、そばに居てくれればいいのに。