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『村井ユズナ』という名前が、ロメの頭にずしんと重くのしかかった。
「って、今回の特別ゲストの……確か、アメリカで活躍してるアーティストさんですよね」
「そう。ユズナさんの楽屋、俺の向かいの部屋なんだ」
エイジの言葉が頭にうまく入ってこない。
ドアの向こうから聞こえる声が灼けに耳にはっきりと響いた。
「今年から日本の仕事を少し増やそうと思ったんだけど……いきなりルチオに会うなんて思わなかった」
「元々俺の仕事じゃねえからな。ヘルプで来てんだよ」
「そういう面倒見良いとこ、全然変わってないね」
「お前はだいぶ変わったな」
「そう?年取らないように結構気を遣ってるつもりなんだけど」
「そういう意味じゃねえよ、***********
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