6月30日。(金)
「薙。早く宿題やりなよ。」
「分かってるよ」
「お母さんが帰ってくるまでにする約束でしょ。
後30分くらいで帰ってくるよ」
今日はお母さんが出掛けてる。そしてお母さんが帰ってくるまでに宿題を終わらすと
約束をした薙。
だけど全くやり始めない。
「お母さんに怒られるよ」
「分かってるってば!!うるさい!私だって分かってるよ!!」
「じゃあやりな。」
「いいじゃんちょっとくらい」
「約束したのは薙じゃん。怒られるのは私なんだよ。」
「自分が怒られたくないから早くやれって言ってんの?」
「そうじゃないって」
「そうじゃん。何が違うの?」
「やるって言って約束したのは薙でしょ、約束は守らなきゃ」
今日は薙の機嫌があまり良くない日みたい。
いつもならすぐやるのに。
そんな事を考えながら、薙の話を聞いていた。
そしたら急に
「︎︎"︎︎︎︎お姉ちゃんなんかいらない。"︎︎」
「……っ」
そう言われた。
「……分かった。もう何も言わない。好きにしてよ。」
そう言って家を出た。
その時の薙の表情なんて知らない。
外に出ると晴れていた空は雨へと変わっていった。
私の心と比例するかのように。
「……︎︎"︎︎︎︎私だって、好きでしてるわけじゃ無い"︎︎…。(ボソ)」
人気の少ない公園で1人、ブランコに座っていた。
自分を落ち着かせるために。
最近はあまり精神が安定しない。そのせいで上手く言葉に出来なかったのかもしれない。
そんなの言い訳にすぎないけど
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